何と呼んだらいいか正直わかりませんが、とりあえずパンプスという扱いにしています。
靴というものを、デザインや素材、製法など、「要素」で捉えることをしてきましたが、そうやって分析をして頭(左脳的と言いましょうか)で捉えるのではなく、美しいなぁと感情的に思えるものはどんなものだろうかと、音楽を聴いたり本を読んだりしながらラインを描きました。
サイドのストラップの曲線が〜とか、エプロンのステッチが〜とか、なるべくそういうことを考えないようにしようと思うと、逆に考えてしまう。
そんな頭が硬くなった状態で線を引くべきではないと信じて、天気と気分が良い日に取り組んだ靴でした。
この交差するストラップはずっと前から構想そのものはあったのですが、どの角度から見ても美しいバランスであると僕自身が思えるラインになるまで時間がかかりました。
動きのあるストラップとパンプスという選択は、歴史や作法、スタイルや性別に捉われない、リリカルでスピリチュアルな在り方を表現しています。
豊かさとは選択肢が多いこと。
そしてその選択に確信を持てること。
というブランドの想いを担い、歴史ある革靴の意匠に対して自由を問う “McBee” です。
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