以前、たまたまインスタ経由で展示会に招待してくださいった銀座のオーダースーツのお店。
MICHELE&shin(ミケーレアンドシン)さん。
スーツを作るつもりはさらさらなかったんですけど、ナカジマナカジさんというシューシャイナーさんがいらっしゃるということで、お邪魔してきました!
お店の方にいろいろお話を伺ってると、やはりスーツの世界もいろいろと奥が深く、素材(生地)や製法にこだわって作られていることなどいろいろと勉強させてもらって、気がついたら
「あれ、スーツほしいぞ…」
と。
いやいや、そんなはずはない。
だって僕はオシャレに興味ないし、上から下までユニクロで全然事足りるわけです。
どっちかっていうと、ユニクロさんは新商品が出たら真っ先に僕に送ってきてもらってもいいくらい、僕はユニクロのロイヤルカスタマーですから。
でもお店の方も話しやすいしお店もオシャレだし、何より僕のような初心者にも親切でウエルカムな姿勢を見せてくださるので。
気付いたら、こうなってました。笑
許可をいただいて写真もたくさん撮らせてもらったので、ご紹介させてください。
オーダースーツに興味があるけど、知識はないしどこでオーダーすればいいかわかんない!という方にその魅力と楽しさをご紹介できればと思っております!
よければお付き合いください!
オーダースーツこそ知識なんてなくていい
銀座のオーダースーツ屋さんってこんなイメージでした。
格式高いけど割と年配の方向けで、悪く言うとちょっと地味で堅苦しい感じのイメージ。
でもMICHELE&shinさんは全然そんな雰囲気じゃなくて、知識がなくて若い僕にも気さくにお話してくれました。
普段の客層としては、スーツが好きな方はもちろん、セレクトショップで買ったスーツに満足できない方や、最新のデザインのスーツを着たいかたなど、やはりオシャレに関心がが高いお客さんが多いみたいです。
特に、ちょっと珍しいスーツや、イタリアならではの色気のあるスーツを作られる方。
やっぱりセレクトショップって日本の市場に合わせたものを仕入れるので、余計に似たようなスーツが多くなってくるんですって。
その他にも、体型などの問題で既製品のスーツでは合わない人がいらっしゃるみたいですね。
でも、オーダーしてみて思ったのは、むしろ知識なんかなくてもいいってこと。
こういうのが好きとか、こういう合わせ方をしたいって言ったら、それじゃあこんなのはどぉ?ってアドバイスをしてもらえます。写真を持って行って、こんなのが作りたいんだけど!って伝えればそれを的確に再現してもらえるんですって。
もちろん安価なスーツよりは値段は高くなるので敷居も高く感じますが、実はそうではなかった。初心者でも大丈夫ってお店の方もおっしゃってたのと、実際オーダーの流れを体験してみて、知識なんて全然必要ないってことがよくわかりました。
よく考えてみればそうですよね。
何も知らなくてもかっこいいスーツを仕立ててもらうからこそオーダーなわけです。
ここ、盲点だったなぁ。
MICHELE&shinのスーツは結果カッコいい!
着心地の良さは当然!質が良くて当たり前!
それよりもデザインがオシャレでかっこいいスーツがMICHELE&shinさんのスーツなんです!
お店の方も、うちのスーツはカッコいいんです、とおっしゃってました。
今回は、僕があまりにも初心者だったのでいろいろご提案いただきました。
生地からデザインから全てをお任せしたので、それが逆によかった!
僕の場合、下手に知識があると守りに入ってしまうので…笑
オーダースーツのメリットなどもいろいろと教えてもらったのでご紹介しますが、それ以上にお伝えしたいのはすごく楽しかったってことなんです。
生地を選ぶ時、デザインを決める時のワクワクがありました!
僕は、この楽しさをお伝えしたいんです!!
オーダースーツのメリット
先にオーダースーツって何がいいの?って方のために、僕が教えてもらったことを簡単にご紹介させてください!
オーダースーツには、大きく分けて3つの種類がありますね。
・パターンオーダー
・イージーオーダー
・フルオーダー
パターンオーダーは、すでにあるパターン(型紙)、つまりすでにサイズや大きさの決まっているものをベースに生地やボタンなど、細かいデザインをカスタマイズするもの。
イージーオーダーもすでにあるパターンをベースに、体型に合わせて丈や幅などの細部を調整して作るもの。
なので、ご自分の体型に完璧にフィットするというものではありません。
しかしフルオーダーは、採寸を行なった上でその人の身体に合ったオンリーワンのスーツを作ってもらうことです。
もちろんその人の要望に沿って、細かくデザインを決めていくものです。
さらに、『仮縫い』と言って、一度仮のスーツをつくってフィッティングを確認するという工程を経るため、抜群のフィット感を得られるだけでなく、細かい要望を詰め込んだ1着を仕立ててもらうことができます。
あと、もうひとつの決定的な違いはフルオーダーはハンドメイドだということです。
マシンメイドのスーツはパリッとした見た目になりますが、ハンドメイドはすごく柔らかい風合いの立体的な仕上がりになるのだそうです。
オーダースーツの仕立ての違い
例えばこちらの2つのスーツ。
左がマシンメイドで、右がハンドメイドです。
左の方は直線的でこれはこれで綺麗ですが、右の方が素材感と柔らかさがありますね。写真じゃ伝わりにくいかなぁ。
ところどころに丸みがあったり、ヨレ感があったり。
この襟(えり)の部分ってラペルって呼ばれるんですが、マシンメイドのものは中の芯材を接着してるだけなんですが、ハンドメイドだと手で生地と芯材を縫い合わせること(毛芯と言います)で、立体的な仕上がりを実現することができるんですって。
ラペルの下部、右のハンドメイドの方がふわっとしてるんですよね。
上のマシンメイドのスーツはラペルの裏に何もありませんが…
ハンドメイドは裏にいくつも塗った後があります。ポツポツ糸が出ているのおわかりでしょうか?
これはスーツをより立体的に表現するためのハンドメイドならではの手法なんだそうです。
こちらが仮縫いのスーツなんですが、ラペルの部分に縫い目が見られますね。
これがイタリアの本場のハンドメイドスーツの作り方なんです。
あとは、ボタンホール。
マシンメイドだと、綺麗ではあるんですが硬い印象に。
でもハンドメイドだとボタンホールの刺繍も手で縫うので、柔らかく立体的な印象に。
あと、素敵だったのはこちら!
スラックスのベルトを通す穴がなくて、編み込みのループが1本ついてるだけ。
これはかっこいいですね!
あとタックも内側と外側についてるボックスタックと呼ばれるもの。ポケットもハンドステッチが施されています。
他にもたっくさんあるんですけど、こういう細かいこだわりがたくさん詰め込まれてるのがオーダースーツの良いところなんですって。
お店によってオーダースーツの定義が違ったりするので、これに完全に当てはまらない場合もあるようですけどね。
だいぶ長くなってしまいましたが、オーダースーツのメリットや、ハンドメイドとマシンメイドの違いをご紹介しました!
おすすめの生地を選んでいただく
さて、いよいよスーツの生地選びです!
正直最初は採寸して生地選んで終わりかなって思ってたんですが、全然そんなことはありませんでした!
むしろここから!
もともとインスタでご招待いただいたこともあって、僕が靴を好きなことを知ってくださっていたので、靴に合う生地を選んでいただく運びとなりました。
靴の写真をご覧いただき、じゃあこの茶色の靴が映える生地で行こ!ということで、選び始めていただくことに。
生地は自社でイタリアから仕入れる
生地は直接イタリアへ行って仕入れをされてます。
現地で探すことで日本にはなかなか入ってこないような質の良い生地を入手できるそうです。
また、生地も輸入すると関税がかかりますね。
MICHELE&shinさんは、イタリアのフィレンツェの工房でスーツを作られているので、そちらに生地を保管してあるのだそうです。
だから関税がかからない分、質の良い生地を適正な価格で提供できるというわけです。
イタリアとか特にそうらしいのですが、日本では知られてないけど素晴らしいブランドっていっぱいあるんですって。
でも日本に入ってこないからノーブランド扱いになってしまうという。そういう生地をたくさん見つけてこられるみたいです。
もちろん、高級ブランドの生地も揃ってます。
と言っても僕は知らないんですが、ゼニア、ロロピアーナ、フォックスブラザーズなど、ご存知の方はご存知だと思います!
ただ、生地でスーツを選ばれる方もいらっしゃるんですね。特に日本の方はブランド志向が強いみたいですね。
思えば靴も同じです。この革を使って靴を仕立ててくれと持ち込みされるケースもあるくらいだから。
なので、ブランドものも選ばれてはいるそうですが、僕は安価なのとお店としてもおすすめの生地だということで、自社で仕入れられた生地で作っていただくことになりました。
実はスーツを着る機会少ない
そうなんです。笑
欲しいと言っておいてなんですが、僕スーツ着る機会ないです。笑
そしたら、ジャケパンスタイルにしましょうか?とご提案いただきました。
つまり上下を違う生地で仕立てるということですね。
それなら普段着としても使えるし、嬉しいです!と。笑
そんな感じです。
ね、頼もしいでしょ?笑
聞いたらジャケットだけ作られるお客さんもたくさんいるみたいだったのと、普段スーツを着ないお客さんもたくさんいらっしゃるみたいです。
それを聞いて安心しました。
靴に合う素材選び
生地はこれがおすすめだとか、グレーだったら黒の靴が合うよね、みたいな話をされながら、お二人で生地を選定していただきます。
こんな柄の生地が登場したり…
それは明るすぎるとか…
いやぁいいねぇとか…
最高やとか…笑
ちょっとオッサンくさくなるなぁとか…笑
これは上級者やねとか…
そんな話をしながら、これええねぇ。作りたなるなぁ。なんて言いながらお二人が楽しそうに生地を選んでいる姿がね、すごく素敵だったんです。
不思議と、あ…この二人に任せたいな、任せても問題ないなって気になってくるんです。
すごく熱心に選んでくださるから。
合うね!とか、いいね!上品やね!とか。
いや、これもいいな!とか、僕以上にお二人が楽しそうなのが、見てて嬉しい!
このワクワク感はブログでお伝えするのは難しいんだよなぁ…笑
茶靴に合い、黒靴を履いても映えるパンツの色。
さらにネイビーでもいける色。
ある程度フレキシブルにいける方がいいよねってことで、この組み合わせでお願いすることになりました!
あと、ジャケットはジーパンの上に着てもいけそうです!
お二人のいいね!って何回聞いたことか!笑
なんかみんな楽しくなってます。笑
オーダースーツのデザイン
MICHELE&shinさんは、世界中にデザイナー・クリエイターがいます。ロンドン、ナポリ、フィレンツェ、ミラノ、東京など…今後も増えていくそうです。
つまり、MICHELE&shinさんが、社内に専属のデザイナーさんを抱えているわけではないんですね。
そんな世界中のデザイナーから定期的にスーツのデザインを提案してもらうというスタイルだからこそ、最新のオシャレなデザインのスーツが作れるんです。
半年に1度、pitti uomoという展示会のタイミングでイタリアに集まってディスカッションをされるみたいですね。
なんかかっこいいわ。
デザインの要望としては、特にはないが足が長く見えるようにしてくださいと。
ただそれだけをお伝えしました。笑
これが一番大事。いや、ほんとに。
スラックスは、ハイウェストで、ベルトループなしのボックスタック。先ほどご覧いただいものですね。
あと、ジャケットのデザインなんです。
ダブルってガタイの良い方の方がに合うんですって。でもあえて挑戦してみましょか?と言われて、是非是非!ということで、完全ナポリスタイルでお願いすることになりました!
細身の人のダブルって難しいみたいなのですが、これでカッコよかったら嬉しくないですか?
細かいデザインはまた出来上がったタイミングでご紹介させてください!
まだ仮縫いもありますからね!楽しみが続きます!
採寸
肩幅とか腕周りとかいろいろ採寸していただきました。
その時の様子です。
スリーサイズ、上から86、69、89です。
相場より圧倒的に安い値段
オーダースーツにもいろんな種類があるって話をしましたが、フルハンドメイドでスーツをオーダーする場合、30万円くらいかかるみたいです。
でもMICHELE&shinさんなら、18万円でオーダースーツが作れます!
なので相場と比べると圧倒的に安いお値段です。さっきもお伝えしたとおり、生地の関税を抑えることで良い素材を適正価格で提供されているわけです。
ライン | スーツ | ジャケット |
WHITE LABEL | 98,000円 | 65,000円 |
FULL HAND LABEL | 180,000円 | 130,000円 |
フルハンドメイドではないホワイトレーベルというラインもあります。
一部ミシンでステッチを入れたりするので、フルハンドよりもだいぶ安価ですね。
オーダースーツの納期
納期は3ヶ月程度です。
仮縫いまでが約1ヶ月、仮縫い後に1.5〜2ヶ月程度かかります。
やっぱりハンドメイドだと時間はかかりますよね。
ただ、あれだけ質の高いスーツに腕を通したときの満足感はすごいでしょうね!
銀座のテーラーMICHELE&shinさん
MICHELE&shinさんは東銀座駅から徒歩3〜4分と好アクセスです。
1日1着しかオーダーを受けていないので、必ずお電話webサイトのフォームから予約してくださいね。
営業時間は、1:00 PM – 8:00 PM。
定休日は、水曜日です。
〒104-0061
東京都中央区銀座2-11-10 第三銀座ヤマトビル2F
03-6875-3633
次回は仮縫いのタイミングでまたご紹介させてください。
個人的には、若くて他のスーツとはちょっと違ったスーツを着たい!というオシャレに関心の高い方や、それ以上に僕みたいなスーツやジャケットのオーダーをしたいけどどこでお願いすればいいかわかんない!って方におすすめしたいお店です。
オーダースーツが気になった方は、是非足を運んでみてください!
最後までお付き合いいただきありがとうございました!
仮縫い調整はこちらの記事でご紹介しています。
COMMENTS コメントを投稿する