こちらのカルミナのコードバンの靴、大切に履いています。
なので、まだまだ味が出てきたとは言えないのですが、それにしても他の靴には無いコードバン特有の履きジワが魅力的な靴です。
購入してまだ数ヶ月であることと、頻繁に履くわけではないので、お手入れの回数も多くありません。
しかし、つま先部分の凸凹が少し気になっていました。
ワックスを乗せるとそのツヤのせいで、より凸凹が目立ってしまうという状況です。恐らく鏡面磨きをする際、ネル生地の布につけた水が多かったのが原因かなぁと予想しています。
そこで、コードバンのお供として名高いアビィレザースティック…を買いたいところだったんですが…
アビィレザースティックの代用品
だったんですが、高い!
アビィレザースティックは高いんです。
なので、同じく水牛の角でできている、『かっさ棒』を使ってコードバンのお手入れをしてみたいと思います。
ちなみに、アビィレザースティックはamazonだと¥7,000程度。
しかし、かっさ棒であれば¥1,200程度と、かなりお安く購入することができます!
アビィレザースティックと同じ天然水牛角製なので、迷わずかっさ棒を購入!笑
amazon primeで送料無しで次の日に届き、早速コードバンに使ってみました。
左が使用後、右が使用前なんですが、ところどころ違いがわかると思います。
左:使用後、右:使用前
まず、つま先がある程度均一になっていること。
そして、甲の履きジワが伸びていること。
シワや革のうねりが緩和され、全体的につるんとした仕上がりになっているのがわかると思います。
反対の靴にも使っていきましょう!
かっさ棒の使い方
ワックスが乗っている場合は、まずはワックスを落とします。
クレム1925のニュートラル(無色)を使用しています。
右側の靴はつま先が所々デコボコしていたり、履きジワが若干ありますね…。
特段汚れなどはないのと、クリームもそれほど塗っていないので汚れ落としは使いません。
今回はサフィールノワール のコードバンクリームを使います。
こちらの記事でもご紹介しているのですが、コードバン専用のクリームで、油分の多いねっとりとしたクリームです。
これを直接塗っていきます。
数分間馴染むのを待ったら、いよいよアビィレザースティックの代用品、かっさ棒を使っていきます!
コードバンの表面を平らに押し潰すイメージです。
しっかり力を加えながら、表面を整えていきます。
そうするとこのように擦った跡が残りますね。
履きジワの部分や、特につま先の凸凹が気になっていた部分を念入りに整えていきます。
履きジワの入りやすいサイドもしっかり。
この後、ブラッシングをしてあげると再びツヤが出てきます。
ハンドポリッシュでも十分ツヤが蘇ります。
こんな感じに仕上がりました!
ちなみに、使用前と比べるとこんな感じです。
右側:使用前
全体的にシワが伸びていたり、つるんとした仕上がりになっていますね。
つま先の凸凹はほとんど緩和されています。
甲の履きジワもしっかり伸びていますね。別に履きジワがイヤだったわけではないんですが、やはりこの仕上がりが気持ちいいです。
コードバンの毛羽立ちにも
この靴に関しては、まだそれほど毛羽立ちは気になりませんが、そもそもコードバンは馬のお尻の革の繊維を寝かせたような革なんです。
繊維はコラーゲンでできているのですが、革の屈曲や環境の変化によって、その繊維が毛羽立ってくることがあります。
そう言った場合、繊維を寝かせてあげる役割を果たすのがこのアビィレザースティックやかっさ棒というわけなんです。
幸いこの靴は、まだそれほど毛羽立ちが目立つわけではありませんが、長く付き合いたい靴なので、その時に備えておいて損はないだろうと。笑
最後に
仕上げにワックスを乗せましたが、最初は凸凹が目立っていたつま先も、ある程度平らになったおかげで、かなりワックスが乗せやすくなりました!
コードバンの革靴をお持ちで、表面の凸凹や毛羽立ちにお悩みの方は是非試してみてください!
最後までお付き合いいただきありがとうございました!
コードバンのお手入れ方法についてもご紹介していますので、よければご覧ください!
COMMENTS コメントを投稿する