コードバンの革靴のお手入れ方法をご紹介します![クリーム全5種類]

コードバンの革靴のお手入れ方法をご紹介させていただきます。

どうもはじめまして、くすみと申します。
水に弱いだのシミができるだのと、コードバンの靴に対する不安は各所で散見されますが、その繊細でデリケートなイメージとは裏腹に実は結構タフなのがコードバンという革でございます。

いろんなクリームを塗って、その仕上がりの違いを検証をしてまいりました。
よければお付き合いください!

コードバン(コードヴァン)とは

馬のおしりの革です♡

一頭の馬からも左右のおしりからしか取れませんし、馬によってもその部位の革がちいさい場合もあるようで、非常に貴重な革とされています。革の宝石、革のダイヤモンドなどと言われることもある革です。
コードバンは、どちらかと言うとスエードなどの起毛革に近く、革の繊維が束になって寝ているような構造らしいです。(参考:※1)

それは銀面が無い、ということでもあるんです。(銀面:革の表皮にあたる部分
なので、カーフなどの一般的な革靴に使われている革とは少し革の性質が違うわけですが、それほど神経質になる必要もありません。

シワを楽しむ革である

コードバンの靴を買うとき、ブローグのあるデザインのものとすごく迷いました。
しかし、コードバン特有のシワを楽しむことができる革です。もちろん人によっていろんな考え方があると思いますが。

なので、そのシワを存分に楽しめるホールカットにしようと思って買った靴なのでした。
あと、個人的にはどちらかというとシンプルなデザインが好きなのでよかったです。

コードバンは水に弱い

コードバンは水に濡れるとシミができる場合があります。
雨に濡れると銀浮きのようなでこぼこも出ちゃうこともあります。特に明るめの色のコードバンはクリームによってもシミができることがあります。

ただ、最初にお伝えしておきたいことは、それはコードバンでなくても一緒。
薄い色の革はコードバンでなくてもシミが目立つし銀浮きもできるし、色は必ず濃くなります。それはある程度覚悟していただいた方がいいでしょう。むしろそれを楽しんでいきましょう!

コードバンのお手入れに使うクリーム

コードバンにはコードバン専用のクリームが存在します!
もちろん通常の靴のクリームと少し成分も違います。コードバン専用でないものも含めてこちらの5つをご紹介してまいります。

  • サフィールノワール・コードバンクリーム
  • ブートブラック ・コードバンクリーム
  • サフィールノワール・クレム1925
  • サフィールノワール・ミンクオイル
  • デリケートクリーム系

5種類も列挙したのはなぜかと申しますと、コードバンって履きジワの部分に白い粉のようなものが出ることがありますね。
それを比較してみました。でも基本どれを使っていただいても問題はないです。

サフィールノワールのコードバンクリーム

サフィールノワールのコードバンクリームです!
その名の通り、コードバン専用のクリームで、コードヴァン特有の色ツヤや風合いを保ち、傷やひび割れから皮革を守ります。

成分

成分は、ロウ、油脂、有機溶剤ですが、乳化性のクリームになります。
牛の足から取れる油であるニートフットオイルや、ビーズワックスが含まれてるみたいです。ニートフットオイルは革に深く浸透するオイルで、革を柔らかく保ってくれる効果があります。

色展開

クリームの色展開は、ブラック、ダークブラウン、フォーン、コードヴァン、ニュートラルしかありません。僕はニュートラルのクリームを持っているので、そちらを使って普段お手入れをしています。

ブートブラック ・コードバンクリーム

ブートブラックのコードバンクリームです。
こちらもその名の通り、コードバン専用のクリームですね。クリーナーで汚れを落としてから、薄く塗り伸ばして、乾いたら柔らかな布で磨いてください。

成分

ろう、油脂、有機溶剤の乳化性に分類されるクリームです。

色展開

ニュートラル、バーガンディ、アンティークブラウン、ブラックの4色展開です。

ブートブラックは黒缶と銀缶の違いが気になるところですが、このクリームめちゃくちゃツヤが出ます。
写真ではわかりにくいと思いますが、今まで使ったコードバンクリームの中で一番ツヤがでました。向かって右(左足)ですが、よくよく見るとほんとに違います。

左サフィール ノワール・右ブートブラック

ただし、どちらも履くと白い粉は出ます。

左サフィール ノワール・右ブートブラック

そもそもコードバンには油分が多く含まれているため、どちらも塗る量は少なく塗った方が良いと思います。コードバンって結構タフなんですよね。

サフィールノワール・クレム1925

こちらはご存知の方も多いと思いますが、コードバン専用のクリームではありません。
カーフのような一般的なスムースレザーに使うことを想定されているクリームですが、コードバンにも使えます。こちらのクリームも油分が豊富で革に浸透しやすいので栄養補給と柔軟性を高める効果は十分です。

クレム1925のご紹介はこちら

ツヤも出ますし上でご紹介した2つのコードバンクリームよりも伸びがよく万能なクリームです。
ただしこちらも白い粉は出ます。塗るなら少量で大丈夫でしょう。

このクリームはカーフのようなスムースレザーにも使えるので、特にこだわりがない方はこのクリームが一番汎用性が高いです。

サフィールノワール・ミンクオイル

こちらもコードバン専用ではありませんが、ロウ分を含まないミンクオイル100%のクリームです。
個人的にはコードバンはもともとツヤの多い革なので、革表面にロウを乗せるさらに艶出しをする必要はないと思っています。(僕の好みなのでロウを乗せても全然問題ないです、ロウはツヤを出すためだけのものでもないですからね)
それよりはより自然で柔らかな印象を出すためのクリームとしては、非常におすすめしたいクリームです。

ミンクオイルのご紹介はこちら

ただしこちらもやはり白い粉は多少出ます。

デリケートクリーム系

デリケートクリーム系も全然アリです。
上でご紹介した4つのクリームは比較的ねっとり系のクリームでロウ分などが含まれるものも多いです。また、コードバンは厚く繊維状なので塗ったクリームの油分やロウ分を含みやすい革でもあります。
そのため、靴のアッパーの履きジワ部分が屈曲すると、そこに溜まっている脂分やロウ分が押し出されて一見カビのような白い粉をまとうことがあります。(カビではありません)

デリケートクリームはそう言った脂分やロウ分の含有量が少ないので、白い粉が出ることも少ないですが、油分が少ないので履きジワの部分が毛羽立ちやすい傾向にあります。

こちらのふたつであれば、コロニル1909のシュプリームクリームデラックスは毛羽立ちを抑えられて、使い心地も良いです。(デリクリではないですが商品紹介記事こちら
リッチデリケートクリームはしっとり感は得られますが、それほど長続きしないのと、履きジワの部分に少々毛羽立ちが残ります。(商品紹介記事こちら

コードバン用クリームの使い方

  1. ブラッシングで土やホコリを落とす
  2. クリームを塗る(5分待たなくてもOK)
  3. もう一度ブラッシングしてツヤ出し

簡単ですね。
ですが、次にもう少し細かくご紹介させていただきます。

白い粉の対処法

白い粉が出るということは、革の中に脂分やロウ分が十分含まれているということです。

右半分:ブラシ後

なので、クリーナーを使って汚れ落としをして、もう一度クリームを入れてあげる必要はありません。馬毛ブラシでブラッシングしてあげれば粉は落ちるので、それだけしていただければいいと思います。

コードバンのお手入れ方法

大変お待たせいたしました!
実際にやっていきましょう。

①馬毛ブラシで土やホコリを落とす

馬毛ブラシでブラッシングして土やホコリを落とします。

先ほども少しご紹介しましたが、コードバンは繊維が寝ているような状態の革です。
なので、毛の硬いブラシで強く擦ると毛羽立ってしまう可能性があるため、馬毛ブラシのような毛質の柔らかいブラシを使います。

②クリーナーで汚れ落とし

革靴用クリーナーの比較

クリーナーで汚れ落としをしましょう。
今回ははじめての方向けに優しいクリーナーをご紹介していますが、オイル系のクリームを使われる場合はもう少し強いクリーナーでも良いかもしれません。

③クリームで栄養補給

先ほどご紹介したクリーム、どれを使っていただいても問題ないです。
ただし、クリームの量は極力少なくていいと思います。コードバン専用クリームは他のクリームと比べるとねっとりしていて塗り伸ばしにくいですが、極力薄く塗っていただくと良いかと思います。

今回はサフィールノワールのコードバンクリームを使います。

ねっとりしていて、伸びはそんなに良いわけではなさそうです。
塗りムラも結構できやすいので、しっかり塗り伸ばしましょう。

④かっさ棒で繊維を寝かせる

先にも書きましたが、コードバンは繊維を寝かせているような革です。
なので、その表面をこう言った棒で擦って押さえつけてあげると、ツヤが元どおりになることが多いです。

本来は油分が豊富に含まれる動物の骨などを使う場合が多いのですが、匂いがキツいものがあるらしいのと、水牛の角を使ったアビィレザースティックはコードバンの表面を整える代表的なグッズですが7,700円高い…
ということで、その代用品として多くの方が使っているのがこの『かっさ棒』と呼ばれるシューケアグッズです。こちらの記事でもご紹介しています)

これでグリグリと革の表面を擦ります。シューキーパーを入れた状態で擦ってください。
けっこうグリグリいっても大丈夫です。クリームを革に押し込みつつ表面を整えてツヤを出していくいくイメージです。
コードバンは案外タフですから。

このタイミングではツヤは出なくても大丈夫です。

⑤ツヤ出し

ブラッシングだけだとこんなふうにブラシの跡が少し残る場合があります。
しばらくブラッシングしているともっとマシになりますが、そのあとコットンの布で乾拭きしてあげるとツヤが増します。

ささっと拭いたらこんな感じです。

⑥鏡面磨きしてもOK

うっすら鏡面磨きをしてみました。
やっぱりカーフのようなスムースレザーと違って、全体的にツヤが出ていて色っぽさがありますね。

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コードバンをお手入れする頻度

ご紹介した流れで、コードバンクリームをしっかり塗ってお手入れをすると、結構長持ちします。ただし、先にご紹介したような白い粉が出る場合がありますので、その時は馬毛ブラシでブラッシングをしてあげてください。革の中に脂分やロウ分が残っている証拠なので、それだけで十分です。

お手入れの頻度に具体的な目安はありませんが、履きジワあたりの毛羽立ちが目立ってきたら、フルメンテナンスをしていただければ十分だと思います。

とにかくそれほど頻繁でなくても大丈夫です。

最後に

いろいろとご紹介してきましたが、是非ご自分に合ったクリームを探してみてください。
楽しんでケアしていただけたらと思います。

最後までお付き合いいただきありがとうございました!

先日こちらの記事でわざとらしくカルミナの靴を購入したワタクシでございますが、その靴がとうとうスペインから届きました!...

※1:楽天:基本の靴のお手入れ コードヴァン編

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『革靴の魅力や靴磨きの楽しさをもっと多くの人に知ってほしい』という想いでブログやYouTubeで情報発信を行っています。 前職の経験からシューメーカーのブランドサイトやオンラインショップの制作・カスタマイズ、広告運用を受け持ったり、ブランディングや商品開発のコンサルなども手がけています。
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