僕が中古で買った靴。
全て2万円以下で買いました。
Meermin
Regal Tokyo
CHEANEY
数を購入しているのは、いろんな靴を履くため、そしていろんな靴を経験するためだったりします。
それは将来買うべき自分に合った最高の革靴を選ぶための布石なのではないかと…
僕が安い中古靴を買う理由とそのメリットを書かせていただきました。
よければお付き合いください!
履き心地やサイズを知るため
自分の好きな履き心地は自分にしか判断できません。
その人の足にあった靴を提供するシューフィッターという資格をお持ちの方もいらっしゃいます。しかしフィッティングも突き詰めると、そう言った専門的な知識でもカバーできない個人の『好み』があると僕は思っています。
自分の足のことは、自分が一番理解していますよね。
右より左のほうが長いとか、甲が薄いとか厚いとか、一部だけ骨が出ている場所があるとか。いろんな靴を履くことで理解できる自分の足の特徴もあります。
紐靴でわかることもあれば、紐のない靴でわかることもある。小さい靴を履いてわかることもあれば、大きい靴を履いてわかることもある。足に変な力が入る靴があれば、そうでなく履ける靴がある。
自分の足の特徴を知り自分にとって心地よいフィッティングを理解するのも、多くの靴を履くことで経験できることだと思っています。
お手入れ方法を学ぶため
中古で買った靴は、自分のお手入れ方法とは違う環境で年月を経たものばかりです。
なので、思いもよらない状態の靴があったり、傷や脱色の跡が残っていたりと、いろんな状態の靴に出会う可能性があります。
そんな自分の想像を超える靴に出会うことで、こういう場合はこのクリームを使うのが良さそう…みたいな感じでお手入れの仕方と道具の使い方が身につきます。
以前、茶色の靴は何かと大変だけどお手入れも楽しいですよね、みたいな記事を書きましたが、茶色にもいろんな種類があるし、他の色もたくさんあります。
革だっていろんな革がありますしね。
僕は単純に靴のお手入れも好きなので、いろんな靴を触ってみたいという欲求でもあります。
好きなデザインを知るため
自分の好きなデザインを探すのも、楽しさのひとつです。
インスタで世界中の革靴を見ていると、オーソドックスなものから特殊なものまで、本当に様々です。
靴のデザインは見た目だけで判断できますが、デザインと言っても靴の意匠から全体のフォルムまでいろんな捉え方ができます。フォルムが違うということは、木型が違うということ。つまり履き心地などにも影響がある場合もあるのかもしれません。
ただ、靴の見た目の好みって常に変わるので、どちらかというとこれは今いろんな靴のデザインを知るというのが目的かもしれません。
気に入ったものを長く持たせる
数がある程度揃っていると、靴底の摩耗など靴の消耗を防ぐことができます。
1足や2足で回していると、かかとが摩耗したり修理の回数も増えてきます。そうなると少なからず靴へのダメージも積み重なってきますね。
ある程度足数があれば気に入った靴を履く頻度も抑えられるので、少しでも長くその靴を履けるかなぁという安直な考えです。
失敗のリスクが少ない
最近よく思うのは、靴はしばらく履いてみないとわからないということです。
試着したタイミングでいいなって思っても、しばらく履いていると靴の中の素材が沈み込んで大きいと感じるようになったり、逆に少しキツめで選ぶと骨が当たって痛いと感じたり…
すごく難しい。(ヤフオクで買うのは失敗のリスクが高まるでしょみたいな当たり前のお話はさておき)
安い買い物ではありませんが、中古の靴は定価で買うよりは安く買えます。
だからいろんな種類の靴を幅広く買うにはすごく手軽です。失敗しても金銭的なリスクはそれほど大きくありません。
そんなリスクを逆手にとって、いろんな挑戦ができるのも中古靴のメリットだったりします。
こちらのホールカットのスリッポンはこの潔いデザインが好きで購入しましたが、サイズが少し大きいので履きやすいかといえばそうではありません。
ただ、自分でインソールを作ったり、パティーヌをはじめて経験したりとそれなりにいろんな経験ができた靴だったので、それはそれで満足しています。
そんな実験にも果敢にチャレンジできるのが、中古靴のいいところだったりします。
高い靴も履いてみたい
もちろん僕だってハイブランドの靴を履いてみたい。20万円する靴が20万円たる理由を自分の足で確かめたいのです。
そういう買い物も決して悪くないと思いますが、自分に合う靴を選ぶ目をもっと養ってから買いたいと思うわけです。
単純に高いから買えないのもありますが、今は1つの高級な靴を履くよりも、もう少しリーズナブルな靴をいくつも履きたい。
そういうお年頃なのです。
私ごとですが、僕は50歳を過ぎたら好きなところで自由に暮らすというライフスタイルを目指しています。そうなったら常に持ち物は少なく身軽でなければいけません。
その時までに残りの余生を履けるだけの靴を自分の周りに10足だけ揃えられればいいかなって思ってます。
だからそれまでは、20足でも30足でも50足でもいろんな靴を履いてみたい。自分が今履きたい靴を履くということも大切にすべきなんじゃないかと。
新品の靴を育てる楽しみもありますが、いろんな靴を履いてその靴の形を知るというのは、また別の楽しみだと思うわけです。
というようにたくさん靴を買うための大義名分を考えましたが、要するに何が言いたかったというと、今しか履けない靴を履きましょう、いや…今しかできないことを楽しみましょう、ということです。
以前、20年後を見越して靴を選ぼうよ!みたいな記事を書いたこともありましたが、考えって変わるもんですね。笑
最後に
今を楽しむことってすごく大切なことだと思うんです。
こんなにも変化の激しい時代で、先のことなんてわかりませんからね。
革の値上げや何らかの規制によって革靴を履いてない未来があるかもしれません。
だからこそ、今できることを今やろうよ!死ぬ時にもっといろんな靴を履いておけばよかった、と後悔するのってすごく寂しいなと、ふと思ったんです。
看護師が語った、死の直前に誰もが口にする「後悔のことば」 – TABI LABO
なんだかまとまらない文章になってしまいましたが、いろんな靴を履くことって喜ばしいことですよね、ということがお伝えしたかったのです。笑
最後までお付き合いいただきありがとうございました。