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エイジング1年のスコッチグレイン匠・黒のストレートチップ

[Loose & Colorful] For ladies page
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スコッチグレインのこの靴を購入したのが、ちょうど1年前です。ゴールデンウィークにアウトレットで購入したもの。

 

 

最初は、こんな表情でした。
写真はイマイチですが、本当に綺麗に作られてますよね。

 

 

まだ、表情も硬いです。
工業製品を思わせるかっちりとした仕上がりです。ノリが効いてパリッとした新品のワイシャツのような感じ。

 

さぁ、これが1年でどんな風に変わったのでしょうか。
完ッ全に僕のエイジング日記ですが、よろしければお付き合いください。

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1年のエイジングを経て

1年経って、このスコッチグレインはこうなりました。

 

 

アングルも違えば撮ってるカメラも違うので、見栄えが違うのも当然ですが、購入当初とは違った雰囲気が出てきました。
さらに2〜3年履くともっと違ってくると思いますが、購入当初より丸さや柔らかさを帯びたように思います。

 

 

 

もう少し他のアングルも。

 

 

あまり伝わらないかもしれませんが、雨に打たれたりシワが入ったりして、いい意味で色褪せたというか、味が出たというか、そんな風に思っています。

 

 

1年前はこう。
やっぱりパリッとしています。

 

 

なんとなく、足かツリーに沿って形も変わった気がしないでもないですね。

 

 

 

いや、それは気のせいか!笑

 

 

デリケートクリームのみの仕上げ

ちなみにこの靴、普段のお手入れは基本的に甘い甘いデリケートクリームだけを使い、大事に大事に育ててきた我が家の箱入り娘です。

 

 

無色のクリームなので、つまり補色はほぼしてないということでもあります。また、ロウ分も鏡面磨きのワックス以外はほとんど乗っていないはずです。

 

 

 

左足の小指の付け根の骨が当たっていたいことがあったので、オイルを入れたり革の柔軟剤を使ったりしましたが、それ以外は基本デリケートクリームのみ。

 

 

だから何なのかと言われれば何でもないんです。笑
でも、購入当初は革がかなりツヤを放っていたので、乳化性や油性のクリームを使わないとどうなっていくかを検証するための試みでした。

 

あと、豚毛ブラシもあまり使ってきませんでした。今まではデリクリと馬毛でサッと表面を整えるだけ。
次の1年も引き続きデリクリだけで仕上げつつ片足だけ豚毛ブラシを使う…みたいな変な検証をしていこうかなって思ってます。笑

 

 

 

関係ないですが、靴紐が褪せてきてるので補色するか買い換えるかしたいですね。
ちょっと安っぽく見えてしまう…。

 

パリッと黒い紐の方が引き締まるかと。
靴紐は我々人間で言うネクタイみたいなもんですもんね!

 

 

質感の変化やシワの入り方

 

革の風合いやシワの入り方はこんな感じです。

 

ツヤを出すクリームを使ってなかったり雨に打たれたりもしたせいか、以前ほど革のツヤはありません。シワも相まって、なかなかくたびれた風にも見えます。

 

 

どことなく我々メンズもシワのケアをした方がいいのでは…という危機感に駆られる、そんなエイジング。
毛穴もあらわになっていて、使い込んだ革のスムーズな質感ではありません。ブラシを使ってないのも原因なんでしょうか…。

 

人間にはエイジングってネガティブな意味で捉えられるのに。
その点革は羨ましいですね!笑

 

 

 

それでも柔らかい雰囲気は出てきました。

 

 

 

 

 

つくりの丈夫さ故、最初は履き心地もかなり硬かった靴ですが、流石にもう馴染みました。アッパーもソールも硬かった!
1日中この靴で立ちっぱだった日は、かなり辛かったです。笑

 

でももう骨が当たって痛いところは一切ありません。
この靴は黒だしストレートチップだしやっぱり重宝するんですよね。早くなじませたくて、去年1年でもかなり多く履いた靴のひとつだと思います。

 

 

 

でもこうやって馴染んでくると、ストレス無く履くことができる。
そうなるとかわいくてしゃーないんですよね!

 

やっぱり黒の靴はいい!

 

 

グッドイヤーの沈みを実感

 

馴染んだと言えば、最初は羽根の開き具合はこんな感じでした。

 

 

今ではこう。

 

 

パッと見ほとんどわかりませんが、少しだけ羽根の角度が鋭角になっています。

 

グッドイヤーウェルテッド製法なので、靴の中の素材(スコッチグレインはスポンジのような樹脂)が沈んで、以前と比較すると少しだけゆるく感じます。
とは言え、ジャストか少しキツ目で選んだサイズなので、決してゆるいわけではなく、あくまで以前と比較すると足に馴染んだという感じです。

 

 

 

ただ、もともとヒールカップは比較的大きいので、かかと周りは若干の余裕があります。ジャストサイズなのでそれほど困りませんが、歩きにくさを極力少なくするために靴紐はキツ目に結びます。

 

いろんな靴を履いて、履き心地に対する自分の感覚もだいぶ養われた気がします。

 

 

いろいろと実験も

あ、そうそう、購入時の丸紐ではなく平紐に変えたり、サテンの靴紐を作ったりしていろいろ試した靴でもありました。

 

 

 

いろいろ試したと言えば、自分でトゥスチールを付けたのもこの靴でした。
やはりちょっと出っ張っているので、歩く時…特に足を蹴り出すときに、金属感を覚えます。僕はそんなに嫌じゃないけど、嫌いな方はいらっしゃるだろうなって思います。

 

 

 

 

あと、お陰様で鏡面磨きもそれなりにできるようになりました。

 

 

 

つま先以外艶出しをほとんどしてないので、角度によってツヤの出方がアンバランスに見えますね。笑

 

 

まぁ、それだけピッカピカの鏡面ができるようになったってことすかね!!(ドヤ

 

 

最後に

去年は会社員を辞めたこともあって良くも悪くも刺激的で濃い1年だったので、この靴を買いに行ったことがもっともっと前のように感じます。

 

こうやっていろいろ試して自分なりに靴と付き合っていくのは発見することも学ぶことも多いです。
まぁ毎週毎週必ず履くというわけではないのでなかなかエイジングも進みませんが、焦らずゆっくり付き合っていければいいかなと。

 

そしてこれからも楽しみながらいろんな靴に触れていきたいと思っています。

 

この靴を購入したときの記事

 

スコッチグレイン、インペリアルフランス

 

スコッチグレインのフルブローグ

 

 

最後までお付き合いいただきありがとうございました!
革靴の磨き方もご紹介していますので、よければこちらの記事もご覧ください。

 

初心者でも簡単な靴磨きのやり方【手順・革靴手入れ・クリーム仕上げ・おすすめの道具】
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