ブラシ

鏡面磨きのために山羊毛ブラシを買ったので育ててみようと思います

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ブラシ

今まで山羊毛ブラシの必要性をあまり感じていませんでした。

 

というのも馬毛ブラシと豚毛ブラシだけで僕がしたいケアは十分できていたので、その二つのブラシがあれば十分だったわけです。

 

 

でも山羊毛のブラシが欲しくなっちゃったんです!

 

 

靴磨きのブラシについて

靴磨き用のブラシには大きく分けて3種類のものがあります。そんなの知ってるわって方は読み飛ばしていただいて結構ですよ。

 

馬毛ブラシ しなやかな馬の毛でできたブラシで、革靴について土やホコリを落とすのが目的のブラシです。
豚毛ブラシ 豚毛ブラシは馬毛よりコシがあり革靴に塗ったクリームを革に押し込みマッサージすることが目的のブラシです。
山羊毛ブラシ 馬毛よりもさらにやわらかく、革の表面を整えたりや鏡面磨きの仕上げに使われる場合が多いです。

 

他にもありますが、大きくはこの3つに分類できると思います。

 

先ほどもお伝えした通り、僕は土やホコリを落としてクリームを馴染ませるという基本的な靴のお手入れができれば満足だったので、馬毛と豚毛だけあれば十分だったわけです。

 

 

 

でも欲しくなっちゃったんです。山羊毛ブラシ。

 

というのも、僭越ながら最近自分の靴以外に人様の靴にも鏡面磨きをさせていただくことが少々増えまして。その度に自分の技術の低さを痛感していたのでございます。

 

 

 

 

頑張ってこんなとこ。笑

 

 

ミラー感が弱いんですよね。
ムラがあるんです。

 

 

こっちの写真の方がムラが顕著ですね。

 

 

山羊毛ブラシの使い方

鏡面磨きをもっともっとツヤッツヤのキャンッキャンにしたいのです。
そのための山羊毛ブラシが欲しくなってしまったのです。

 

 

一般的な認識だと、山羊毛ブラシは次の2種類の使い方があります。

 

1. 艶を出す

まずひとつ目の使い方です。
後にも詳しく書きますが、山羊毛ブラシは革に艶を出すために使われます。正確には、艶を出すというよりは、革の表面を整えるというイメージでしょうか。

 

少し豚毛ブラシの話になりますが、豚毛ブラシはクリームの色ごとにブラシを分けた方がいいと言われます。クリームの色ごとにブラシを使い分けないと、他の色のクリームが靴についてしまう可能性がありますからね。

 

しかし、山羊毛ブラシは色ごとに用意するみたいな使い方は聞いたことはないです。そうしてらっしゃる方もいるかもしれませんが。
なので、クリームを塗ってブラッシングした後は、布で乾拭きして余分なクリームを十分落とす。そのあとに山羊毛ブラシで表面を整えてあげるのが良いですね。
そうでないと山羊毛ブラシにもクリームの色がついてしまいますからね!

 

2. 鏡面磨きの仕上げ

次にふたつ目の使い方です。
鏡面磨きの仕上げで山羊毛ブラシを使います。

 

昔、Brift H で鏡面磨きをしていただいたとき店員のお兄さんも鏡面磨きの仕上げを山羊毛ブラシでされてました。まぁ、これも表面を整えるのと似ていると思います。ハンドラップで山羊毛ブラシに直接水をつけて、それまま鏡面を整えていたお兄さんんお手つきを今でも覚えています。

あと、靴磨きの本でもやはり山羊毛ブラシで仕上げをするんだと書かれてますね。

 

鏡面磨きを施した部分のホコリを落とす時、馬毛ブラシだとうっすら傷がついてしまうことがあります。
なので、鏡面磨きがしてある靴には山羊毛ブラシを使うのがいいですね!

 

 

 

 

僕はこのふたつ目がやりたいんです!

 

ということで、amazonでポチりました!

 

コロニル1909 のファインポリッシングブラシーー!

 

 

 

 

確かに豚毛や馬毛に比べると柔らかさはありますが、フワッフワ♡というわけではないみたいです。
真っ白な子ウサギちゃんみたいな毛の柔らかさを期待してました。

 

 

 

鏡面に使ってみる

先ほどの頑張ってこんなとこの図に手に入れたばかりの山羊毛ブラシで優しくブラッシングしていきます。
少しだけ水をつけて、やさーしくブラッシングします。

 

 

 

あれ…

 

なんか思ってたのと違うんですけど。笑

 

滑りが良いかと思ったら、案外抵抗が多いです。

 

 

 

 

 

ブラッシングしてみましたけど…

 

(左:ブラッシング前、右:ブラッシング後)

 

 

 

えぇ〜〜〜( ༎ຶŎ༎ຶ )

 

 

 

毛でこすった跡がたくさんついてますけど

決して強くはブラッシングしてないんですけどね。

 

 

国産の¥7,000以上する山羊毛ブラシを買ってたらこうはなってなかったんでしょうか。

 

 

抜け毛がすごい

事前にamazonのレビューを読んだので知ってましたけど、やっぱり抜け毛がすごいです。

 

ある程度は仕方がないと諦めてます。いつまでもいつまで抜け続けて、毛が全く無くなってしまうことはないと思うので。
ただ、ブラシをかけた後の掃除がちょっと面倒ですよね。

 

 

毛先を優しくひと撫でするとこうです。
たったひと撫でですよ。

 

 

3〜4本飛び出してるのがわかりますよね。
抜け毛です。

 

AGAのカウンセリングをご紹介したいくらいです。
行かなきゃいけないのはどちらかと言えば僕ですねってやかましわ

 

 

鏡面が悪いのか

ブラシが原因なのではなくて、『鏡面にしたワックスが原因という説』もある気がしてきました。

 

 

今回使用したのはこちらでもご紹介しているブートブラックのハイシャインベースとハイシャインコート(黒)です。
もしかしたら、ハイシャインベース、ハイシャインコートが柔らかいという可能性はないでしょうか。

 

(参考記事:革靴のワックスのひび割れ補修にはコレ!

 

 

 

KiWiのポリッシングワックスと、Saphir Noirのミラーグロスで試してみようと思います。

> ミラーグロスのレビュー記事はこちらです

 

 

ブラシを育てる

ブラシは使っていくうちに毛先にクリームや油分が付着していきます。

 

そうなると、靴にクリームを塗らなくてもそのブラシで靴を磨けば革に程よいクリームや油分が行き渡り、艶を取り戻すというわけなのです。また、山羊毛は豚毛や馬下より毛が柔らかく、毛も細かいので革の表面を整える効果も高いのです。

 

靴を愛する方々はよくこれを「ブラシが育つ」もしくは「ブラシを育てる」なんて表現をされたりします。

 

 

 

もちろんこの考え方は豚毛ブラシや馬毛ブラシも同様で、使えば使うほどブラッシングだけで革に艶が蘇るブラシになっていきます。

靴と一緒でブラシも大切に使うことでより良いブラシになっていくんですね。

 

 

なのでちょっと様子を見てみようと思います。

もしかするとこの 1909 ファインポリッシングブラシは、鏡面磨き用ではなく革に艶を出すために使っていくことになるかもしれません。

 

 

 

最後に

趣味で始めた頃を含めても、もう7〜8年靴磨きをしてますが、新しい道具を使うと新しい発見があってとっても楽しいです。

 

 

今までは、靴を大事に履くことや長持ちさせることを目的に靴磨きをしたり情報発信をしてきました。
でも個人的な事情で時間に余裕ができたら、おもしろいことにもっと新しいことにも挑戦してみたいと思うようになるんですよね。

 

せっかく靴磨きしてるんだから、鏡面磨きもできた方がいいでしょそりゃ!鏡面磨きのやり方についてもご紹介しています。

参考記事:はじめてでも簡単!鏡面磨き(ハイシャイン)の方法

 

 

 

これからも靴磨きを楽しんでいきたいと思います。

 

 

追記:ブラシに変化が!

数ヶ月間、懲りずに使ってきました。

 

 

主にデリケートクリームを塗ったあとに、山羊毛ブラシに少しだけ水をつけて、優しく革全体を整えるようにブラッシングをしてきました。
育て方っていうと大げさですけど、毛にデリケートクリームを馴染ませるようなイメージで。

 

 

 

 

ただ、鏡面をブラッシングしても、まだ傷はつきます!笑

 

 

でも確実に前よりはつきにくくなりました!(ほんと)

 

 

ブラッシング後の方が、細かーい線がたくさんついてますよね。

 

 

抜け毛もほとんどなくなりました。多少はありますけどね。

 

 

少しではありますが、ブラシの成長を感じます。!嬉しい!

ちょっと毛に色がついてしまいましたが、この調子で引き続きブラシを育てていきたいと思います。

 

 

 

あと、何度か鏡面磨きやって気付いたんですけど、鏡面は山羊毛ブラシで輝かせるんじゃなくて、あくまでワックスでしっかり鏡面をを作った上で、それを整えるという使い方が正しい認識のような気がしてきました。

 

なので、良い山羊毛ブラシを一生懸命育てても、やはり鏡面磨きにはそれなりの技術が必要だということです。

 

 

 

 

あと、余談ですがBrift Hから出してる江戸屋の山羊毛ブラシは毛足が長く、触り心地も違いました!
圧倒的に柔らかかったです。
いつか手に入れてやろうと思います!

 

革靴のお手入れ方法もご紹介していますので、よければこちらの記事もご覧ください。
最後までお付き合いいただきありがとうございました。

 

初心者でも簡単な靴磨きのやり方【手順・革靴手入れ・クリーム仕上げ・おすすめの道具】
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