
革靴は雨に弱い…そう思って、雨の日はスニーカーで我慢していませんか?
実は近年、普通の革靴と変わらない見た目で、雨に強い「撥水レザー」を使った本格靴が各ブランドから登場しています。1足持っておけば、急な雨でもお気に入りの革靴で出かけられます。
この記事では、撥水レザーの仕組みと雨に強い革靴の選び方、そして本格的なおすすめ4モデルを比較してご紹介します。
撥水レザーとは?防水・撥水加工との違い
撥水レザーとは、革そのものに水を弾く加工が施されたレザーのことです。表面で水滴をコロコロとはじくため、雨や水濡れによるシミができにくいのが特徴です。
ここで混同しやすいのが「防水」と「撥水」の違いです。
- 防水=水をまったく通さない(ゴアテックスなどの防水メンブレンを内蔵したタイプ)
- 撥水=水を弾く(完全に通さないわけではないが、日常の雨には十分強い)
撥水レザーは後者で、長時間の土砂降りでは浸水することもありますが、通勤や外出で遭遇する程度の雨なら問題なく対応できます。何より、見た目は普通のドレスシューズと変わらず、お手入れも通常の革靴と同じでよいのが大きなメリットです。
雨に強い革靴の選び方
撥水レザーかどうかに加えて、次の3つの視点で選ぶと失敗しません。
①ソールで選ぶ(ラバーソールが安心)
レザーソール(革底)は水を吸いやすく、雨の日には不向きです。あと、すごく滑ります。笑
雨に強い一足を求めるなら、水に強いラバーソール(ゴム底)を選びましょう。グリップも効くので、濡れた路面でも滑りにくくなります。
あと、凍結面でも滑りにくい底材なども展開されていますので、修理のタイミングで切り替えるのもいいと思います。
②素材で選ぶ(撥水レザー)
アッパー(甲革)には、撥水加工が施されたレザーを選びます。
代表的なのが、姫路のタンナー山陽の国産撥水レザーや、ドイツの名門タンナーワインハイマー社の撥水レザーなどです。
撥水レザーでなくても、後から撥水スプレーで対策する方法もありますが、撥水はその手間が省けて楽ですね。
③製法で選ぶ(グッドイヤー・ノルウィージャン)
靴底とアッパーをつなぐ「製法」によっても、雨への強さは変わります。
- グッドイヤーウェルト製法:靴底と靴の内部を直接縫い合わせないため、雨水が直接侵入しにくい構造です。比較的雨に強い定番の製法です。
- ノルウィージャンウェルト製法:ソール周りをがっちりと縫い込む重厚な製法で、底まわりの防御力が高く、雨に強いのが特徴。武骨で存在感があり、ビジカジにも似合います。
セメンテッド製法(接着)も縫い目がない分、浸水しにくいという利点はありますが、長く履ける本格靴を求めるならグッドイヤーやノルウィージャンがおすすめです。
なお、マッケイ製法は中底とソールを直接縫い合わせるため、その縫い目から水が浸み込みやすいという弱点があります。スマートで返りが良い製法ですが、雨の日メインで履く一足としては避けたほうが無難です。
撥水レザーのおすすめ革靴4選
ここからは、雨に強い本格革靴を4モデルご紹介します。
スコッチグレイン|シャインオアレイン
日本の革靴ブランド「スコッチグレイン」を代表する、雨の日用の定番モデルです。「Shine or Rain(晴れでも雨でも)」という名前のとおり、天候を選ばず履ける一足として長く支持されています。
- 撥水レザー:国産撥水カーフ
- 製法:グッドイヤーウェルト製法
- 底材:オリジナルラバーソール
- 価格帯:48,400円(税込)
- 特徴:ビジネススタイルに最適なストレートチップ
シャインオアレインシリーズはいろんなデザインで展開されていますので、定番のストレートチップ意外にもお気に入りのモデルを探してみてください。
ユニオンインペリアル|オールウェザーコレクション
百年以上の歴史を持つ大塚製靴のプレミアムライン「ユニオンインペリアル」が手がける、全天候対応のコレクションです。ドレッシーな見た目を保ちながら、雨の日も安心して履ける実用性を兼ね備えています。
- 撥水レザー:国産撥水カーフ
- 製法:グッドイヤー/ハンドソーンウェルト製法
- ソール:ラバーソール
- 価格帯:32,625円(税込)〜
- 特徴:柔らかい履き心地を求める
グッドイヤーのモデルもありますが、さらに履き心地の柔らかいハンドソーンウェルト製法で作られたモデルも展開されています。足の形を考慮して設計された木型で、履き心地にも定評のあるブランドです。
安価なものから高価なものまでありますが、選択肢は多いです。
三陽山長|防水友二郎
日本を代表する革靴ブランド「三陽山長」の人気ストレートチップ「友二郎」の、防水仕様モデルです。完全ゴム靴なので、きちんとした品格を保ちつつ、雨の日でも安心して履ける一足として人気があります。
- 撥水・防水仕様:ゴム靴
- 価格帯:24,200円(税込)
- 特徴:少し蒸れるけどゴム靴で安価に抑えられる

FUGASHIN|EDOGAWA(撥水レザー)
新進の革靴ブランド「FUGASHIN」の撥水モデル「EDOGAWA」です。アッパーにはドイツ・ワインハイマー社のマットな質感の撥水レザーを使用。落ち着いた表情で、雨の日でも上品に履きこなせます。
- 撥水レザー:ワインハイマー社の撥水レザー(マットな質感)
- 製法:ノルウィージャン製法(底まわりが重厚で雨に強い)
- 底材:オリジナルラバーソール
- 価格:59,400円(税込)
- 特徴:どビジネスというより、オンオフ兼用・ビジカジに映える一足
ノルウィージャン製法による重厚な底まわりは、見た目の存在感だけでなく雨への強さにも直結します。スーツはもちろん、ジャケパンやきれいめカジュアルにも合わせやすく、オンオフ問わず活躍してくれます。

雨の日用の靴の注意点
雨の日に安心して履けるというのは大きなメリットですが、申し上げた通りすべての靴が「完全防水」ではありません。
撥水レザーを使っているからといっても、糸の縫い目からわずかに雨水が侵入する可能性もありますので、完全防水のゴム製の長靴のような使い方はできないことをあらかじめご理解ください。
撥水レザーの革靴を長持ちさせるお手入れ
「撥水レザーだからお手入れ不要」と思われがちですが、それは間違いです。撥水レザーも、基本のお手入れは普通の革靴とまったく同じ。ブラッシングで汚れを落とし、クリームで栄養を与えてあげましょう。
革靴の基本的なお手入れ方法は、こちらの記事で道具から手順まで詳しく解説しています。
履いているうちに撥水効果が弱まってきたら、撥水スプレーで補ってあげると効果が長持ちします。雨対策の全体像は、こちらのガイドにまとめています。
まとめ|1足あれば雨の日も安心
撥水レザーの革靴は、普通の革靴と変わらない見た目で、雨の日のストレスから解放してくれる頼もしい一足です。
ソールはラバー、素材は撥水レザー、製法はグッドイヤーかノルウィージャン——この3点を押さえれば、雨の日も安心して本格靴を楽しめます。今回ご紹介した4モデルを参考に、ぜひお気に入りの一足を見つけてみてください。
最後までご覧いただきありがとうございました。


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