ステファノベーメル [Stefano Bemer]ブランド

黒のソフトシュリンクのタッセルローファー、使いやすさある [Stefano Bemer]

[Loose & Colorful] For ladies page
ステファノベーメル [Stefano Bemer]

 

ステファノ・ベーメル [Stefano Bemer] のタッセルローファーのご紹介です。

 

先日のイベントでお世話になってる方に、中古という扱いで安く譲っていただきました。ほんの数回しか履いてないとのことで、ほぼ新品です。
早速2〜3回履いてしまったのでソールは汚れましたが、履く前はちょっとソールに傷がついてる程度で汚れもなく、ほんとに綺麗な状態でした。
足入れをさせてもらったファーストインプレッションはこう。

  • サイズ的にはOK
  • でも好みのキツめな感じではない
  • アッパーは柔らかめ、プレメンテナンス不要
  • 履き口は割と狭い
  • 母趾球(※)がちょっと当たるかな

 

5つめの母趾球(※親指の付け根の足裏の骨)が当たるのがちょっと気になってました。あとアッパーが柔らかいのと僕好みのキツめのサイズではないので、多少伸びたら緩く感じるかなぁという不安がありました。
でも黒のタッセルローファーなんか絶対に使いやすいに決まってるじゃん!しかも中古で安くしてもらったし、シュリンクだから手軽だし超いいじゃん!
ということで購入させていただきました。

 

ステファノ・ベーメルというブランドのご紹介はこちらの記事でしていますので、よろしければそちらも。

 

 

最速で馴染むハンドソーン

9分仕立て

 

久々のハンドソーンでした。
そもそも足に合うサイズが少ない小足系革靴難民のため、長らくフィット感ばかりに意識が向いており、履き心地というものにそれほど意識を向けてきませんでした。あと、ハンドソーンの靴ってやっぱり履く機会も多くありませんから、なおさらです。

 

グッドイヤーの靴をずっと履いていると驚くのは、マッケイを履いた時の柔らかさです。
あ、こんなに楽なのねと。
機械でガッチリ作られてる硬いグッドイヤーに挑む覚悟とその時間が育む靴に対する母性は、マッケイの靴では感じ得ないわけですが、ハンドソーンも同様でやっぱりソールの返りは圧倒的に良いです。
ときどきマッケイを長時間履いてると地面の凸凹が足裏にダイレクトにくるので疲れる場合もありますが、ハンドソーンはそこは優秀です。

 

馴染むのも一瞬でした。短時間の着用も含め2〜3回履きましたが、母趾球の当たりも中底の違和感も気付けばありませんでした。トウスチールが最初からついてたし、アッパーがシュリンクレザーでかなり柔らかいのでプレメンテナンスをしませんでしたが、ほんと気付いたら快適。
そうか、いい靴ってこういうことを言うんだなと、またしても目が…というか足が肥えてしまったわけでございます。
一応ハンドソーンの靴も何足か持っていますので、わかっていたつもりではいましたが、フィッティングではなく履き心地にフォーカスすることができました。

 

最近まで、足に合ってる靴じゃなきゃ!というように、木型至上主義おじさんを各所で展開しておったのですが、やっぱりそれってすごく難しいし、なんか難しく考えすぎるのは僕の性に合ってないようで、多少ラフなフィッティングでも良い靴は馴染むんだ、むしろ馴染ませるのがおもしろいんじゃないかと思うようになってきました。

 

 

ちなみに、ソールはベーメルらしいフラットな仕上げです。
触った感じすごく硬い底材なのに、それでも返りはいいんだから不思議だよなぁ。

 

 

シュリンクレザーの柔らかさ

 

カーフは好きです。
しかし、カーフの場合僕はどうしても履きジワを柔らかく保たないと気が済まないおじさんと化してしまうので、最近はスエードやちょっと変わった革を積極的に選んできました。

 

型押しの革はモノによっては模様がわざとらしく感じるものがあるのと、プレスかけるからコシのある硬い革が多いという印象です。でもこの革は恐らく鞣す段階で自然に生まれるナチュラルシュリンクなので、見た目的にも質感的にもとても柔らかいです。(薬品でシボませることもあるようです)
そもそもシワなんか気にしなくていい革だしすごく柔らかいし、何気にドレスシューズのシュリンクレザーは初めてでしたが、早くもその魅力を実感しています。こういう出会いがあるから、革靴はやめられない。
これからもいろんな革で靴を楽しんでいきたいと思います。

 

 

この靴を触ってわかるのは、しっかりと硬い芯材が使われていることです。ヒールカウンターもちょっと長めでしっかりしてます。アッパーが柔らかいから余計にそう感じるのかもしれません。
柔らかい革でも支えるところはしっかり支えるというブランドのこだわりを感じます。こういうふとした作り込みにステファノ・ベーメル氏が革の魔術師という異名を持つ所以を垣間見ます。

 

ちなみに、シューツリーは木型をそのまま使ったんじゃないかと思うくらい、ギチギチに入ってます。かかとが伸びないか心配ですが、芯材が硬いから大丈夫!なはず!!
いや、大丈夫であってくれ!!!

 

 

そんなつくりのせいか、履いていてもすごく楽です。
アッパーはほんのりツヤがありますが、タッセルの部分だけツヤがないのがちょっと気に入らないのですが、まぁまぁまぁ。
履き口が広い足首を出す軟派なローファーも好きですが、このローファーは足首こそ出ますが、履き口が狭く硬派な感じがします。ソックスを履いて涼しい季節も履いていきたい所存。

 

 

タッセルローファーと言えば、サイドに帯紐があるものが多いですが、この靴はベルジャンシューズみたいなデザインです。
それもまたいいじゃないですか。

 

 

黒は正義

 

当然わかっていたし言うまでもないのですが、黒の革靴はやっぱり便利です。
茶色もいいですが、足元が格段に引き締まって洋服にも合わせやすい黒はやっぱり使いやすい。

 

黒のローファーはひとつありましたが、ロングノーズでドレス感のかなり強いものなので、短パンには合わせづらく、頻繁に履く感じではありませんでした。夏にちょっとキメてデートするとき用。
さらに、ここ1年近く靴においては奇をてらった選択をすることが多かったので、洋服との組み合わせに悩む靴もありました。とはいえ服で悩みたくないし、服の選択肢は多くないので困るほどではないのですが。
しかし、こちらはロングノーズでもなければ珍しい革でもないので、汎用性は高いのではと想像しています。

 

 

僕の感覚の話になってしまうのですが、夏に白シャツとグレーのパンツに茶色のローファー合わせるのって、ちょっと引き締まらない気がしていたのです。
別に洋服は味気なくていいのですが、靴の良さを殺してしまう洋服選びはしたくないという、革靴ファーストおじさんなのですが、そんな悩みも黒のローファーなら解決してれそうです。

 

茶色の靴のエイジングは好きですが、洋服に無頓着な僕みたいな人間が使いやすいのはやっぱり黒だなぁと再認識をした次第です。
楽とか履きやすいとか合わせやすいはやっぱり正義。

 

夏が嫌いな僕のテンションを上げてくれるのがローファーという履物ですが、かなり活躍してくれそうな靴でした。

 

 

最後に

 

ハンドソーン、シュリンクレザー、黒靴について僕なりに感じてる魅力を思うままに書かせていただきました。なんかすっきりしました。

 

ベーメルはずっとオーダーしたいと思っていましたが、しばらくこんなご時世でオーダー会も開催されず、取っておいた予算はいつのまにか他の靴へと消えて無くなってしまいましたので。笑
ベーメルの紐靴も木型の曲線が豊かでとても魅力的なのですが、それもいつか手に入れたいという想いは変わりません。

 

ネジの角度がスチールの溝と同じ!

 

トウスチールははじめからついてたのですが、修理屋さんのお仕事が丁寧すぎて脱帽でございました!その丁寧なお仕事に恥じないよう、大切に履かせていただきます。
打ち合わせもオンラインでさせてもらうことが多くなったのでありがたい話ではありますが、そしたらほんとに家から出なくなってしまうじゃないか。なんかいろいろ面倒なご時世で気軽に友人と会うことも飲みに行くことも叶わないなら、せめて近所のスーパーに行くときくらいは最高に気分が上がる靴を履いていきたいじゃありませんか。

 

最後までお付き合いいただきありがとうございました。

 

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