スコッチグレインのレディースシューズ、ラフィーネ [Raffine] のご紹介です。
このブログをご覧になってくださる方の1/4が女性ということで、レディースの靴もたまにはご紹介させてください。
奥さまや彼女さんへの贈り物として革靴をご検討されてるジェントルメンの皆さまも是非ご覧くださいませ。
パンチドキャップとUチップ
ラフィーネはパンチドキャップトゥとUチップの2種類での展開です。
パンチドキャップは黒とボルドーの2色、Uチップは黒とダークブラウンの2色。
なんと素敵な色展開でしょう!
モデル | L-148 |
デザイン | パンチドキャップトゥ |
カラー | ブラック/ボルドー |
サイズ | 22.0㎝~25.0㎝ |
アッパー | ブラック:ヨーロピアンBOX ボルドー:ベガノカーフ |
中底/本底 | 牛革/トップゴムレザーソール |
価格 | ¥35,000(税抜) |
モデル | L-149 |
デザイン | Uチップ |
カラー | ブラック/ダークブラウン |
サイズ | 22.0㎝~25.0㎝ |
アッパー | ブラック:ヨーロピアンBOX ダークブラ:ベガノカーフ |
中底/本底 | 牛革/トップゴムレザーソール |
価格 | ¥35,000(税抜) |
もちろん黒もいいけどさ、ボルドーもダーブラもいいですね。
直営店(銀座本店、大阪店、上野店、ソラマチ店)のみの販売と聞いていますが、時期を見てオンラインストアでも販売されるようです。
よりフェミニンな形に
僕が過去に見たことのあるスコッチグレインのレディースシューズはこちらのモデルです。
トゥがセミスクエアのちょっとロングノーズなモデルです。これはこれでかっこいいですが、今回のモデルは丸みが増してよりフェミニンな印象です。
今までのがかっこいい、今回のはかわいい、という感じでしょうか。
もう少し細かく見ていきましょう。
ディティール
まずはパンチドキャプトゥ。
つま先はこんな感じです。もしかしたらメンズの靴だと物足りないと思うかもしれない穴飾りもレディースの靴だとちょうど良いボリューム感です。
つま先が丸っこくてかわいいですね。うっすら施された鏡面磨きがすばらしい。
基本シンプルだけど、少し装飾に遊びがあって素敵です。
かかとや内側はこんな感じ。
そしてUチップ。
さっきのボルドーもそうなんですけど、革がとっても滑らかで柔らかそうな質感です。
実はこの革、触ってみるとすごく柔らかいことに気付きます。
レディースシューズに使う革なので、メンズの革よりもミリ単位で革を薄く加工して、しなやかさを出しているようです。
Uチップの部分と履き口の下にはギザギザのピンキング。
こちらのモデルも遊びがあっていいですね。
そして後ろから。
黒は黒で素敵です。
先にご紹介したパンチドキャップトゥもこのUチップもアッパーのデザインのバランスがすごく素敵です。
サイズ展開は22.0㎝~25.0㎝です。ということは僕のサイズがある!笑
足のサイズは23.5cmですとお伝えしたところ、小さいので3サイズお送りいただきました。
僕の足でどこまで参考になるかわかりませんが、履き心地などもレビューさせていただきます。
サイズ感(男視点)
ちなみにですが、僕の足はこんな形です。ZOZOMAT で測定しました。
23.5cmは履けませんでしたが、24cmは履けました。笑
ただ、さすがにちょっとキツいです。小指の先と付け根の骨のあたりがちょっと当たって、時間が経つと痛くなりそうな予感がします。あと、さすがに捨て寸もほぼないサイズ感です。
しかし、やはり革の柔らかさがメンズの革靴の履き心地とは全く違います。
メンズの靴はもっとアッパー(甲の革)が硬いので、痛くなった経験は何度もありますが、この柔らかさは逆に少し心地いいくらいの締め付け感です。
24.5cm、こっちの方がジャストです。
キツすぎずちょうど良いサイズ感でした。メンズだと23.5cmでジャストですが、1cmも違うんですね。
24.5cm
お借りしてるものなので履きジワはつけられませんが、まっすぐ立っているだけなら違和感はないです。
足入れしてみて気付いたのは、レディースの靴はメンズの靴より細く作られているようです。
ただ、その割にはこの土踏まずの上の部分に少し余裕がありました。
柔らかい女性の足のための仕様なのかも。
25cmまであるので、男性でも足の小さい方は履けますね。
レザーソールへのこだわり
SOFT SOLE と書かれてます
女性のおみ足は柔らかい。
そんな女性の柔らかいおみ足であれば、一見ゴム底の方がメリットが多く感じられる面もあります。
- 返りが良い
- 水に強い
- 軽い
しかし、今回レザーソールを採用されたのは馴染んだ後の履き心地を重視されたから、なのだそうです。
グッドイヤーウェルテッド製法の靴は、時間とともに中底が足裏の形に沈み込み、馴染んでいくというメリットがあります。さらに、本底(アウトソール)にもその足の屈曲に応じて『曲がり癖』がつきます。
しかしゴム系には癖はつきません。歩き方によって多少削れて馴染んだように思う部分はあるかもしれませんが、素材的には癖ではないようです。
レザーソールは水には弱く、天然皮革の繊維層なので重さもありますが、それ以上にやはり女性にも馴染んだ時の履き心地や歩きやすさを感じてほしいという想いがあったようです。
これもやはり、丈夫なつくりの靴を長く履いてほしいというヒロカワ製靴さんらしさを感じる設計だと思います。
女性のみなさま、ご安心ください。
新品の靴にはプレメンテナンスをしてあげれば革が柔らかくなって、新品特有の硬さはかなり軽減できますよ。
35,000円(税抜)という価格
メンズの靴よりは小さめではありますが、グッドイヤーウェルテッド製法の靴ですので製造工程も材料の種類もメンズのモデル(オデッサシリーズ)と同じです。
ちなみにオデッサは42,000円。
確かに1足に使われる革の量は少なくはなるわけですが、それでも靴を1足つくる工程を考えると7,000円という価格差が大きいであろうことは想像にかたくありません。
恐らくですがメンズの靴よりは生産足数も少なくなるはずですし。あくまで僕程度の知識から導いた想像ですが。
(確かに今まで販売されていたレディースのモデルは28,000円と安すぎた…と担当の方から伺っています。笑)
メンズの革靴を作っている海外ブランドも一部レディースを作っているところはありますが、なかなかこの価格帯のものはありません。
上乗せされている関税とか諸々を差し引いても、有名なブランドだと3万円台のものは少ないと思います。(あるはありますね)
最後に
毎度思うのですが、ヒロカワさんはしっかりと定期的に新しい商品を発表されていらっしゃいますよね。
限定商品があったり、今回のようにレディースがあったり、次に発表されるメンズのモデルも今までのドレスシューズとはまた違った志向のものだったりして、どんどん新しいことにトライされてます。
新商品のために試作をされたり製造ラインを整えるのも簡単じゃないはずですよ。
以前見せていただいたモデナやDウィズの靴も同じです。毎回毎回新しい刺激をいただいてます。
僕もそうでありたいと思います。
微力ではございますが、こういったマニッシュなレディースシューズをお召しになる革靴女子の方々が少しでも増えたらいいなぁという想いでこの記事を書かせていただきました。(これ大事!)
是非スコッチグレインの直営店でご覧になってみてください。
最後までお付き合いいただきありがとうございました!
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