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ベージュのスエードタッセル、甘さある [A.Meccariello]

ドレスシューズは好きだが、履く機会が少ない。
とあらば、買い求めるのはカジュアル要素強めのドレスシューズか大好きなローファーということになる。まぁ百歩譲ってそれはいいとしよう。だってワンアイレットダービーも作りたいし、型押しのローファーもあと5足くらい欲しい。ソールが厚い靴も必要だし、おもしろい革でオーダーもしたいし、カジュアル枠やローファー枠でもまだまだ欲しい靴はあるわけだし。

しかしカジュアルであってもローファーであっても、革靴の世界では黒とか茶が圧倒的に多い。そんな中で一際異彩を放っていたのがこのベージュのスエードタッセルローファーだ。

メッカリエロ [A. Meccariello] というイタリアのシューメーカーでオーダーしたもの。我ながらおもしろいチョイスだったと自負している。

  • Brand : A.Meccariello
  • Design : Tassel Loafers
  • Material : Reverse Baby Calf
  • Size : 4.5
  • Last : Argentum Round Last
  • Constr. : Hand Sewn Welted



ベージュ × スエードが甘い

ベージュとスエードという組み合わせなら、絶対にコインローファーじゃなくてタッセルローファーだ。
あとは底の薄いベルジャンローファーなんかもいいかもしれないが、メッカリエロのwebサイトでこの靴を見つけたときは、なんて素敵な靴なんだと心躍った。どう表現するのがいいかわからないがコーヒーとか紅茶ではなく確実にカフェオレで、柔らかさというか…これを良い意味での「甘さ」と表現したい。
つま先からかかとまで1枚を贅沢に使った銀付きのベビーカーフも、タッセル先端からその質感の柔らかさが伺える。白のモカシンステッチも甘さに拍車をかける。

濃い色の靴は足元を引き締めるし、TPOによって濃い色でないといけないシーンももちろんあるけれども、こんなに畏まらない毎日だったらこういう淡い靴もあっていい。いや、むしろ濃い色から淡い色までスエードタッセルで全色コンプリートしたい。
ちなみに同じベージュのスエードでUチップダービーをオーダーしようと目論んでいるが、銀付きの革でないとスキンステッチに耐えられないようで、足踏みをしている。それくらいこういう淡い色の革には目がない。

履き口が広い前バランスな靴も今っぽさがあっていいなぁと思うけど、この靴は履き口が深く、靴のボリューム感がある。トウスプリングも効いている。甲の立ち上がりもあるイタリアンクラシックを感じさせる硬派なデザインバランス。
僕は今まで前者を好んで靴を選んできたけど、こういうクラシックな靴もたまにはいい。と思えるのは履いてみると案外しっくりくるからだったりする。先日ご紹介したクラシックな白パンに合わせるつもりなので尚更だ。
女子が映えを求めて足を運ぶ流行りに乗った今っぽいスイーツ店ではなく、老舗洋菓子店でいただく生クリームが添えられた素材にこだわったシフォンケーキという感じだ。クラシック、即ち飽きが来ないという意味でもある。

とはいえ、ライニングのトップライン周辺部分は革の裁断もステッチもけっこう大味だったりする。普段履くぶんには全く問題ないし僕は細かいところはそんなに気にしないけど、案外そういうところが目立ったりする。

意外と男前な底付け

しかし、ただただ甘いだけじゃない。
webサイトを拝見するとほとんどの靴がイタリアンクラシックなドレスシューズで、そのせいかこの靴の底付けもドレスシューズに見られる仕様が盛り込まれている。

結構厚めのソール、ヒールの積み上げも2cmなので、かかとの位置は3cmと結構高い。ロングカウンターで踏まず後ろまでガッチリとボリュームと硬さのあるかかとまわり。ハンドメイドならではのフィドルバックとベベルドウェスト。
というように一見甘い顔をしていそうなこの靴は、後ろから見ると結構男前だったりする。

ナチュラルソールでもいいのかもしれないが、トウスチールをつけたナチュラルソールは雨に濡れると変色するので、これは安心なチョイスかもしれない。RTWなので選ぶ余地はなかったが。

かかとはデカいが丸みがしっかりあるので、ホールド感が強い。4.5というかなり小さめのサイズだからかもしれない。前足部の高さはあるが、高くせり上がった甲とかかとでガッチリ足を掴まれる。見た目も履き心地もなかなか満足感がある仕様だ。

スエードのケアはスプレー1本

最近は鏡面磨きをサボってて少し反省していたけど、やっぱりスエードは手入れが楽でいい。スプレーをかけてブラッシングをするだけ。もちろん最初はライニングにデリクリを塗ったが、ハンドソーンなのでソールの返りも良く楽だ。
スエードに限らず革は油分を含むと発色が良くなるので、防水効果もあって栄養補給ができる無色のスプレーが1本あればケアは必要十分。
楽だ。甘いのは靴だけでなく、自分に対してもだ。

  1. コロンブス:馬毛ブラシ
  2. サフィールノワール:スエード&ヌバックスプレー (ニュートラル)
  3. レザーマット:オンラインショップ

タッセルローファー9選!【世界の美しい革靴シリーズ】

ただ、あまり深く考えず欲しい素材だけで靴を選ぶと合わせる洋服に困るので注意が必要だ。甘いものばっかりでも胃もたれするので、何事もバランスが大事ということだ。

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Kohei Kusumi

『革靴の魅力や靴磨きの楽しさをもっと多くの人に知ってほしい』という想いでブログやYouTubeで情報発信を行っています。
シューメーカーのブランドサイトやオンラインショップの制作・カスタマイズ、広告運用を受け持ったり、ブランディングや商品開発のコンサルなども手がけています。

・月間最高ページビュー数:41万回
・webサイト設計、制作

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