リーガルトーキョーで本気のビスポーク!【#革靴デート】

 

3月半ば。
しばらく続いた雨が落ち着き、春らしい陽気と花粉に街は包まれる。

 

 

あの人とは靴好きの人たちが集まる会で何度か会ったことはあるけど、2人でデートに行くのは今回で2回目。

 

ベルルッティ銀座店の5周年パーティーに招待してくれたのが1回目。突然のお誘いですごく驚いたけど、非日常的な空間がとても刺激的な夜だった。

 

 

銀座の店舗の前で待ち合わせ

 

というわけでこの日は、銀座のリーガルトーキョーの前で午前11時に待ち合わせ。
詳しいことは聞いてないけど、どうやらリーガルトーキョーでビスポークを注文するらしい…。

 

待ち合わせ時刻に少し遅れると、インスタにメッセージ。
そう。ラインではなくインスタでのやり取りというところにまだ僕らの距離を感じつつ、今日はその辺りのタイトフィッティングも目指したいところ。

 

 

 

レディースのコンビシューズかわいい///

 

僕はその間、近くのドトールでミラノサンドとコーヒーをいただき、デートの準備は万全。

 

お店の前で待っていると、小走りでMさんが登場。
バツが悪そうにうつむいていても、春の日差しに照らされた白い肌が眩しい。30分待たされたことなんて、いつの間にか忘れていた。

 

[speech_bubble type=”std” subtype=”a” icon=”one.jpg” name=”Mさん” ]すみませんすみません![/speech_bubble]

[speech_bubble type=”std” subtype=”b” icon=”kusumi.jpg” name=”くすみ” ]全然大丈夫ですよ![/speech_bubble]

 

 

 

ひととおり挨拶を済ませ店内へ。

 

2階がビスポークやオーダーのスペース

 

[speech_bubble type=”std” subtype=”b” icon=”kusumi.jpg” name=”くすみ” ]金曜ですけど、お仕事お休みですか?[/speech_bubble]

[speech_bubble type=”std” subtype=”a” icon=”one.jpg” name=”Mさん” ]今日は夜から出勤しようかなって思ってます![/speech_bubble]

 

 

美大のデザイン系の学科を卒業して、今もバリバリそっちのお仕事をされてるらしいんだけど…

 

[speech_bubble type=”std” subtype=”d” icon=”kusumi.jpg” name=”くすみ” ]え、夜のお仕事!?[/speech_bubble]

 

 

まぁいい…深くは詮索しない主義だから。きっと業界のやり方があるに違いない…
ヒドゥンチャネルのままにしておこう。

 

 

完成されたデザイン案

レディースのセミブローグもかわいい///

 

[speech_bubble type=”std” subtype=”a” icon=”tajiri.jpg” name=”田尻さん” ]よろしくお願いいたします。[/speech_bubble]

[speech_bubble type=”std” subtype=”b” icon=”one.jpg” name=”Mさん” ]遅くなってすみません![/speech_bubble]

 

 

ビスポーク担当の田尻さんとの挨拶を済ませ、バーキンから取り出したのはこれ!
作りたい靴のデザインのデッサン。

 

 

 

こ…このクオリティ!!

 

 

 

 

[speech_bubble type=”std” subtype=”d” icon=”kusumi.jpg” name=”くすみ” ]てゆうかエルメスのバーキン…!
この人、何者だ?[/speech_bubble]

 

いや…いけない。ふたりの時間を楽しもう。

 

 

 

Mさんはすでにビスポークの打ち合わせで2回ほどお店に来てたようでした。
とにかく準備に余念のない人だ。年下なのにしっかりしてるし。

 

だらしなく結ばれた僕の靴紐を、「もぉ!」って叱られながら結び直してほしい…

 

 

Mさんは靴もすでにたくさんお持ちのようなのと、田尻さんへ伝える要望の節々から靴に対するこだわりの強さも伺えます。

 

チゼルトゥのホールカット

 

デザインのデッサンからもわかる通り、エッジの効いたホールカットをご要望。

 

さらにかかとがシームレス。
継ぎ目は足の内側にスキンステッチで、というオーダー。やはりデザインのディティールもかなり細かく決まっている様子。

 

 

 

ちなみに個人でやられている靴の工房だったりすると、そのお店独自のスタイル(ハウススタイル)みたいなものがあることが多いみたいです。なのでお店によっては、こちらの要望をあまり聞いてくれないお店も稀にあるみたい。稀にね。

 

でもリーガルトーキョーではそういったことは無く、強いこだわりをぶつけても真摯に向き合ってくれます。ときには実現が難しい要望もあるようですが、そんなときは解決策を提案してくださいます。
独自のスタイルが無いというのはいい意味で柔軟に対応してもらえるし、作業も分散できるから納期も早い。ビスポーク担当の職人さんが多いのもリーガルトーキョーの強みのひとつかもしれません。

 

イニシャルを模したスキンステッチ

 

イニシャルでもあるMを模したスキンステッチを施したいと。
向かって左のサイドにうっすら見えるMがそれ。

 

 

このイメージだとボールガースのあたりまでステッチが入っているようだけど…

[speech_bubble type=”std” subtype=”a” icon=”tajiri.jpg” name=”田尻さん” ]革に屈曲も多く革に負担がかかる部分でもあるので、もう少し後ろに下げた方がいいかもしれません。[/speech_bubble]

 

田尻さんのご提案。
デザイン案にそのまま書き込めるので、話が早い。

 

 

ソールのデザインも自在

 

靴底も色も仕上げも全部選べます。

 

他にも土踏まずをたっぷり絞りたいという要望があったり。べヴェルドウエストにしたいという要望があったり。

 

 

採寸

採寸専用シートに書き込んでいく

 

昔は水泳と卓球をやってたらしく、かなり地面に足がべったりついたような足をされてます。地面をしっかり捉えているようにも見えます。

 

[speech_bubble type=”std” subtype=”a” icon=”one.jpg” name=”Mさん” ]でも結構足柔らかいんですよ❤︎[/speech_bubble]

 

 

 

こだわりがあって要望をしっかり伝えるところや、準備に余念がないところを見ると、文字通り地に足の着いた人なんだろうなぁと。
精神的にも、経済的にも自立された方なんだろうということが伺えます。

 

 

足裏の接地面と重圧を測るシート。

 

 

 

ぺったりした足かとおもったら、土踏まずは案外しっかり浮いてる。
でもそんなことより…

 

 

[speech_bubble type=”std” subtype=”d” icon=”kusumi.jpg” name=”くすみ” ]左足の小指…無い!![/speech_bubble]

 

何か小指を詰めなければいけない理由(過去)があったのだろうか…。
でもそんなミステリアスな事情もまた、Mさんの明るい人柄や表情を裏付けているようでもある。

 

 

 

[speech_bubble type=”std” subtype=”a” icon=”tajiri.jpg” name=”田尻さん” ]足が内側に倒れているようなので、医学的な見地からすると土踏まずを支えてあげるといいですね。[/speech_bubble]

 

と田尻さんの的確な診断も。

 

 

リーガルトーキョーの木型

僕もこの靴を履いていきました!

 

リーガルは、100年以上の歴史の中で培った日本人の足に合うラスト(木型)がいくつかあって、その中からベースとなるラストを選んで調整をしていきます。

 

他社だとだいたいかかとは高さ25mm程度の靴が多いのに対して、リーガルトーキョーのビスポークは30mm程度なので、デフォルトでエレガントな仕様。そこからさらにテーパードヒールなんかにしちゃったりすることもできます。
そういう細かいところはかなり柔軟に要望を聞いてもらえる印象です。

 

 

その中から9分仕立てのゲージ靴(サンプルシューズ)を試着し、しばらく様子を見ます。しばらく履いても特に問題はないようだったので、この木型がベースになりそう。

 

 

 

やっぱり仕上がった靴の木型をベースに修正していくのは修正箇所がわかりやすいし、何より効率的ですね。win-winかと。

 

土踏まずから甲ににかけてのフィッティングは完全にぴったりです。履き口の締まり具合も良いので、あとは細かいところを調整していく感じでしょうね。

 

 

[speech_bubble type=”std” subtype=”d” icon=”kusumi.jpg” name=”くすみ” ]フィッティングを確かめるように見せかけて足に触れることができるチャンス…(生唾[/speech_bubble]

 

 

あ、ぴったりですねぇ!なんて言いながら。

 

足の甲に触れる。柔らかかった。5分くらい触っていたかもしれません。
フィッティング確認のために、このまましばらく待ちます。

 

純正のシューツリー

 

ビスポークだと専用のシューツリーを作ってもらうこともできます。
ただ今回、幸い9分仕立ての木型がかなり足にあったので、それベースでシューツリーを作ってもらうことに。

 

ベースのツリーに修正をしてもらうことになるのですが、ビスポークの場合はアップチャージがたったの5,000円。注文するでしょ!

 

 

リーガルトーキョーの革

 

[speech_bubble type=”std” subtype=”a” icon=”one.jpg” name=”Mさん” ]既製品では使えないような、珍しい革を使ってほしいんですよね。[/speech_bubble]

 

 

リーガルは大きな会社なので、革は基本的に問屋から買うことが多いみたいです。というのもリーガルといえば、やはり大衆向けのビジネスシューズというイメージがどうしてもあります。なので、貴重な革、高級な革を大量に買い付けて、その革で靴を作っても消費者のニーズの価格帯には合わないわけですね。

 

逆に個人もしくは少人数でやられている工房の方だったりすると、現地から直接買い付けをされるので、良い革を扱っている場合があるようです。
そもそも良い革はヨーロッパに先に取られちゃうことが多いみたいです。
ただ、リーガルは大きな会社だから安定して革を仕入れられるというメリットもあるんですね。

 

 

そんな中、Mさんが気になってるのは…
もうなくなってしまったフランスのコスティルというタンナーの革。
同じくなくなってしまったイギリスのピポディというタンナーの革。

 

どちらもデッドストックになるのですが、その希少性もあってこのあたりが気になってる様子。やはり珍しい革を選べるのも、こういったビスポークならではという感じですね。

 

 

[speech_bubble type=”std” subtype=”d” icon=”kusumi.jpg” name=”くすみ” ]Mさん、無邪気でなんだかすごく楽しそう…[/speech_bubble]

 

楽しそうにしている人を見ると、こちらも嬉しくなってきます。大好きな靴の話をしながら平日の昼間にゆっくり過ごせるなんて、すごく贅沢。

 

この後、休日より少し空いている銀座のおしゃれなカフェなんかに行って、ミルクレープとハーブティーを飲みながら、映画を観終わったカップルみたいに、ああだったねこうだったねなんて話す、平日の革靴デート。
最高じゃありません?

 

 

この他にも、イタリアのベビーカーフの台帳もありましたが、ベビーカーフは薄すぎてスキンステッチで縫うことができません。
なので、今回の仕様だとアッパーにベビーカーフ使うことは難しそうです。

 

 

ただ、ここで田尻さんのキラーワードが…

 

[speech_bubble type=”std” subtype=”a” icon=”tajiri.jpg” name=”田尻さん” ]オプション追加にはなってしまうんですけど、ライニングにベビーカーフを使うこともできます。[/speech_bubble]

[speech_bubble type=”std” subtype=”a” icon=”one.jpg” name=”Mさん” ]贅沢…[/speech_bubble]

[speech_bubble type=”std” subtype=”b” icon=”kusumi.jpg” name=”くすみ” ]贅沢…[/speech_bubble]

 

同じ言葉を同じタイミングで発したことをMさんは気付いているだろうか。
目が合うのが恥ずかしくて、僕はカメラのファインダーを除いたままだった…

 

 

 

ということで、ベビーカーフをアッパーではなくライニングに使うことに。

 

さらに、中押しも素押しと金の箔押しが選べるみたいです。
ただ、今回は紫のライニング、中底になるので、素押しだとそんなに目立たない、ということで金の箔押しで。ちなみにこの金の箔押し、アップチャージはございません。

 

最終的に、スキンステッチの雰囲気にも合い、ベジタブルタンニンでなめしたもっちりした革質が特徴的なピポディの革で作ることになりました。

 

 

ベルトも作れる

ちなみに、靴とセットでベルトも作れます。

 

靴と同じ革を使ってもらって、さらにバックルもいくつか選べます。
こちらはすぐに決めなくても良いということだったので、仮縫いのときに決めることに。

 

 

納期と価格

 

リーガルトーキョーのビスポークは、基本料金が250,000円。
今回はオプションがいろいろ付いたので、税抜き価格が275,000円となりました。

 

種類 価格 期間
ビスポーク ¥250,000〜 約6ヶ月
工房九分仕立て メンズ:¥120,000〜
レディース:¥105,000〜
約3ヶ月
パターンオーダー ¥44,000〜 約2ヶ月

※価格は全て税抜き価格です
※受注状況により期間が変更になる場合があるそうです

 

 

多少前後はあるみたいですが、納期は約7ヶ月です。
これだけいろいろ要望聞いてもらえて、さらに納期7ヶ月で基本料金が25万って確かにリーズナブルです。

リーガルトーキョーのwebサイト

 

サイトにはまだ掲載されてませんが、もうすぐ価格改定があるみたいです。

 

 

最後に

田尻さんの作品

 

リーガルトーキョーさん、そして田尻さん。楽しい時間をありがとうございました。
Mさんのこだわりが詰まったビスポークシューズ。完成がただただ楽しみです!

 

[speech_bubble type=”std” subtype=”a” icon=”max.jpg” name=”Mさん” ]くすみさん、今日はありがとうございました!朝は待たせてしまい申し訳ありません。。[/speech_bubble]

[speech_bubble type=”std” subtype=”b” icon=”kusumi.jpg” name=”くすみ” ]こちらこそありがとうございました!!とても貴重な体験をさせていただきました!
完成楽しみにしてますね![/speech_bubble]

 

まだインスタでのやりとり…
やっぱりフィッティングは難しい。

 

 

 

今回ご一緒させていただいたMさんは、こちらのMAXさん。

 

 

 

 

この人が男じゃなかったらなぁと

 

 

 

 

 

いやいや、冗談です。笑
僕の知らなかったオーダーの世界を見せてくれたMAXさん。お誘いいただき、ありがとうございました!

 

超楽しかったです!完成したら見せてね!!

 

 

僕のリーガルトーキョーの靴はこちらの記事でご紹介しています。

中古靴には思いがけない出会いと夢がある!【リーガルトーキョー】

 

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シェットランドフォックスのおすすめはこちら

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Profile プロフィール

くすみ
東京
1986.9.25 愛知県生まれ
『革靴の魅力や靴磨きの楽しさをもっと多くの人に知ってほしい』という想いでブログやYouTubeで情報発信を行っています。
前職の経験からシューメーカーのブランドサイトやオンラインショップの制作・カスタマイズ、広告運用を受け持ったり、ブランディングや商品開発のコンサルなども手がけています。
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