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初めての革靴で15万円の靴を買うのはどうなのか?【Q&A】

靴磨きセットまとめ記事
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初めての革靴や自分のお金的に15万くらいの靴を今買うのはどうなのかなって思ってしまっています
中古でもいいのかなって思ってるのですが革靴買う場合新品と中古どっちの方がいいですか?

 

こんなご質問をいただきました。ご質問ありがとうございます。

 

僕の考えとしましては、初めての革靴で15万円以上するものを購入されても何も間違ってないと思います。長く履けるのが革靴の価値でもありますからね。
(というか僕は初めての革靴は1〜2万円程度だったので、羨ましすぎますよね。笑

 

いえ、決して妬んでいるわけではないですが、靴選びには難しさもあることを知っておいていただきたい、という記事です。

 

 

履き心地の好みを知ってからでも…

 

“The shoe that fits one person pinches another; there is no recipe for living that suits all cases.”
「ある者にぴったりの靴は、他の者にとってはきつい。人生において、全ての人間に適したレシピなどない。」

 

という心理学者カール・ユング [Carl Jung] の言葉があります。僕の好きな言葉です。
この世に正解なんてなくて、靴においても人生においても捉え方は人それぞれで、だからこそおもしろい、というふうに僕は解釈をしています。
ユングの言った通りだと思ってまして、革靴は人によって履き心地が全く違い、有名なあのブランドの靴がいくら魅力的に感じたとしてもあなたの足に合うかどうかはまた別の話なのです。

 

少々話が逸れましたが、いきなり15万の靴を購入されて、もし万が一足に合わないとわかったら…。もし好みの履き心地ではなかったら…。
高かったしもったいないから履くか…でもなんか合わないなぁ…ということになりかねません。

 

履き心地に違和感を覚えながら靴を履くのはすごくストレスだし、足も疲れますので、高い・安い、新品・中古問わず、足に合うものを選んでいただきたいです。
ということもあり、僕個人の意見としては、15万の靴を買うのは革靴の履き心地とご自身の履き心地の好みを知ってからでも遅くないと思っています。

 

 

履き心地に関して、革靴の難しいところは次の2つだと考えます。

  1. 新品と履き込んだ後で履き心地が変わること
  2. 履き心地の好みが人それぞれ違うこと

 

1. 履き心地が変わるとは?

 

新品と履き込んだ後で履き心地が変わるというのは、革靴の良いところでもあり、難しいところでもあります。

 

新品の靴に足入れして「いいかも」と思っても、しばらく履いていると馴染んだり靴底が沈み込んだりして、ゆるく感じることがあります。
今回ご相談くださった方は学生さんでしたので、足が薄かったり細かったりすると、前滑りして小指が当たって痛い思いをしたり…なんてことも考えられます。

 

硬い底材もあれば柔らかい底材もあるし、ブランドごとに履き心地の変化もさまざまなので、同じように沈み込んで同じようにゆるく感じるかというと、そうではないのがまた難しいところですよね。

 

グッドイヤーウェルトとマッケイ、製法による革靴の履き心地を考える
...

 

ちなみに、上の写真はネットでオーダーをしたもので、最初はギッチギチでしたが、馴染んでめちゃめちゃフィットしている靴です。
こういうことが多々あります。

 

2. 履き心地の好みが人それぞれ違う

 

さらに、履き心地やフィット感の好みも人それぞれ違います。
キツめが好きな人もいれば、ゆるめが好きな人もいますし、厚いソックスを履く人もいれば薄いソックスを履く人もいます。

 

僕はかかとがスポスポ抜けるのが何よりイヤで、かかとの食いつきが悪いとその靴を履く頻度は少なくなってしまいます。
逆にちょっとゆるめで楽な靴じゃないとイヤという方もいらっしゃるので、履き心地の変化とあわせて、ご自身の好みを探っていただくのはいかがでしょう?

 

もう少し良心的な価格で提供してくれているブランドもたくさんありますので、まずそちらで試してみてから15万に行くという選択肢も全然ありかと思います。
お手入れの方法や革靴との付き合い方もわかりますからね。

 

逆に革靴は1足だけあればいい!遠回りはしたくない!という方は、何度も試着をしてめちゃめちゃ慎重に選ぶという選択肢ももちろんあると思います。
どちらがいいかという「正解はない」ということですね。

 

 

というような話を著書でご紹介しています。
ご自身で納得して靴を選んでいただくために書きましたので、読んでみてください。

 

 

 

中古の革靴の是非

 

15万の靴は高いので、中古で買ってみようかというお気持ちもよくわかります。安く購入できるのは魅力的です。
中古靴には価格的なメリットもありますが、それ以外のデメリットもあるのが事実です。

 

人の足の形に馴染んでいる

僕は良い中古靴に出会ったこともありましたが、前の持ち主の足の癖がしっかりと残っている中古靴にも出会ったこともありました。

 

前の持ち主の足の癖がついていると、僕の足の屈曲する場所とその人の足の屈曲する場所が違うので、すごく歩きにくさを感じます。
特にレザーソールの靴は、本底中底ともに、屈曲癖がついて歩きやすくなることが魅力ですので、そこが合わないとひたすら気持ち悪い、というわけです。

 

「そこで屈曲してほしいわけじゃないんだけどなぁ」と思いながら履くのがイヤだったので、僕は中古の靴は買わなくなりましたが、特段気にならない人もいるかもしれませんね。

 

 

とはいえ、そこまで履き込んだ靴でなければ、そういった靴の歩き癖は気になりませんので、ネットで中古靴を購入される場合は、中底の写真も見せてもらうといいかもしれません。僕も見せてと言われたことがあって、納得しました。

 

中底に足の形がくっきり残っているものは、結構履き込んだ証拠ですので注意が必要です。

 

安い中古靴を買うのは将来買う革靴への布石である
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