エドワードグリーン・インバーネスのイミテーションフルブローグのカジュアルさを一考[Edward Green・Inversess]

 

エドワードグリーン [Edward Green] インバーネス [Inverness] というモデルのご紹介でございます。
シュッとしていてかなり好みの靴に出会ったなぁと、大変気に入っております!

 

先日ご紹介した82ラストの5Dの靴がありましたが、それと履き比べをするために5.5のEを選びました。ラストは888。
履き心地についてもご紹介したいと思いますので、よければご覧になってみてください。

 

 

あれ…インバーネス?インバネス?インヴァネス?

 

 

イミテーションフルブローグ

 

イミテーションブローグ。
なんかカッコいい名前ですが、トゥやヒールのブローグの仕様を意味しています。

 

 

 

通常、このつま先の部分って革が縫い合わせてあるものが多いじゃないですか。
でもこちらは革の継ぎ目のないもの。つまりウイングチップの部分は1枚の革でステッチとパーフォレーション(飾り穴)のみで仕上げられている仕様です。

 

かかとの方も同様に。

 

 

 

イミテーション [imitation] とは模造品とかニセモノと言った意味の言葉ですが、その言葉から推察すると革を切って縫うのが面倒になった職人さんが、ステッチとパーフォレーションだけを入れて、カッコいい名前付けたら売れるんじゃね?と。

 

そういう怠惰な動機…クリエイティブな発送から生まれたものなのではと推察しています。

 

 

 

冗談はさておき、革の継ぎ目がないのでつるんとした仕上がりになっているため、ブローグのカジュアルさがやわらいで、若干ドレッシーさを帯びた印象です。木型も若干ロングノーズなのと、つま先もスクエアという仕様も影響してるかもしれません。

 

去年僕が初めて買ったチーニーのフルブローグと比べると違いがわかって尚おもしろいです。
色が違うのでそのそもの印象も違いますが、特にウイングチップのあたりに注目してみてください。

 

Cheaney

 

Edward Green

 

ピンキングが無い!

 

フルブローグを装っていますが、正確にはこの靴はフルブローグではないのかもしれません。

 

そもそも革の縫い合わせが少ないため、フルブローグで見られるピンキングという革のギザギザがありません。
ピンキングが無いのも、この靴がつるんとした印象に見える理由のひとつかと思います。

 

ブローグシューズの種類についてはこちらの記事でもご紹介しているのですが、一応次の4つの仕様が組み合わさったものをフルブローグと呼びます。

 

・パーフォレーション
・ピンキング
・メダリオン
・ウイングチップ

 

 

 

しかし、この靴にはピンキングがない。笑

 

 

 

この「つるんとした印象」という表現以外に何も思いつかないことを非常に悔しく思いますが、全体にワックスを乗せてツヤを出すとさらにつるんとしますよね。
いやぁ、いいですね!

 

 

 

書いていていろいろ思い出したんですが、エドワードグリーンのブローグシューズにもいろいろ種類があって、それを見比べるのもおもしろいんですよね。
公式サイトの写真をお借りしてちょっとご紹介させていただこうと思います。

 

バークレー [BERKELEY]

 

まずは、バークレーです。
パンチドキャップトゥで、だいぶチェルシー寄りのフォーマルな印象です。靴のサイドの影が靴の形を表していて、いいですね!

 

アスキス [ASQUITH]

 

アスキス。
徐々ににブローグが増えていきます。よく見るとメダリオンも入っているので、クオーターブローグを通り超して、セミブローグになります。
革が黒っていうのと、履き口の周りにピンキングが無いのもあると思いますが、これもフォーマル寄りな印象です。
穴のサイズも少し小さいですしね。

 

カドガン [CADOGAN]

 

ご存知、カドガン。
これもセミブローグです。
正面から見るとアスキスとそれほど変わらないハズですが、明るい茶になると一気にブローグ感というかカジュアル感が出てきます。
フォーマルかカジュアルかという二択だけで靴を分類するのはあまり好きではありませんが、靴の印象を大きく左右しますよね。

 

マルバーン [MALVERN]

 

ご存知、マルバーン。
ここからフルブローグになります。
革が縫い合わせてあるので、革の継ぎ目にピンキングが施されています。また、ウイングチップになるので、かなりブローグ感強め。
色も渋くていいですね!

 

ボーリュー [BEAULIEU]

 

ボーリュー。
マルバーンからパーフォレーションを無くしたバージョン。ブラインドブローグなんて呼ばれたりしますよね。
ミッドナイトアンティークカーフ [midnight antique calf] っていう革みたいですが、カッコいいですね!

 

 

一応インバーネスの写真も撮ってみましたが、靴の写真って難しいですね。

 

 

 

スクエアトゥ

 

ブローグの話でだいぶ盛り上がってしまいましたが、ブローグシューズらしいカジュアル感が少ない気がするのは、このトゥのフォルムも大きく影響しているのかなと思います。

 

先ほどもお伝えしたとおり、つま先の形状は若干スクエアトゥになっています。
さらに少々ロングノーズなので全体的にシャープな印象です。そのふたつが相まって引き締まって見えます。

 

 

文字にすればするほど、この靴が好きになっていく。笑
親バカですか?それでも結構です。

 

 

ダークオーク アンティーク

 

ダークオークアンティーク。
つま先とかかとははじめから色が濃くなってます。

 

 

 

ファクトリーショップで購入したので、この色しか選べなかったんですが、これはこれで気に入ってます。
ただ、茶のフルブローグが2足になったので、他の色も欲しいなぁなんて、思ったり思わなかったり。

 

 

888ラスト・Eウィズ

 

888ラストのEウィズ。
サイズは5.5にしました。

 

 

サイズ感と履き心地

 

僕の足のサイズは23.5ですが、こちらは5.5。(USサイズでは6)

 

まず、履き心地に関して。
やっぱり土踏まずをグッと持ち上げてくれる、独特の履き心地がとても良いです。
甲から土踏まず、足裏にかけてぐるっとホールドされている感覚です。888ラストのEウィズですが、ゆったりしている感じはなく、割と細身の設計なのかもしれません。

 

 

 

23.5cmの足に5.5は、緩くもなくキツくもなく、ストレス無く履けます。
ただ、今これだけ心地良いと後々どうなるかちょっと不安です…。

 

 

というのも、こちらで紹介したチェルシーのサイズは5。
ラストは違えど5と5.5の履き比べをしたいと思い、ハーフサイズ違いで購入してみた次第です。
グッドイヤーウェルテッド製法の靴は、しばらく履いていると靴底(の中のコルク)が沈んで、少し緩く感じるようになります。

 

 

それが嫌なんです!
だからチェルシーはかなりキツめのフィッティングでも構わず5を購入しましたが、こちらの5.5のインバーネスは履き下ろした段階でめちゃめちゃちょうど良くて超気持ちがいい。
過去に、サイジングの失敗してる靴を買っていたという黒歴史が僕にはあるので、今こうしてちょうど良いサイズで履けることに喜びを覚えます。

 

 

サイズ5と5.5

 

この違いがこれからどう変化していくかを時間をかけて履き比べてみるのおもしろいんじゃね?って靴を試着しながら思ってニンマリしたのを今でも覚えています。

 

 

とにかく新品の状態でちょうど良いということは、履き慣らして沈んだら緩くなってしまうんじゃ?という心配があるということです。
インソールを入れるのはメンドくさいので、タンパッドを貼ってみようかなぁと。

 

シューキーパーはスレイプニル

 

もともと持っていたスレイプニル [Sleipnir] シューキーパーがバッチシ合ったので、これを使います。ヨーロピアンタイプのSサイズです。
スレイプニルがグリーンのラストを模倣したんじゃないかと思えるくらいちょうどいい。笑

 

 

 

こちらでスレイプニルのシューキーパーをご紹介していますので、よければ参考にしてみてください。

 

スレイプニルのシューキーパー

 

 

ちょっと気になるところ

なんか細かいことをああだこうだあんまり書きたくないんですが、パーフォレーションがステッチから少しズレているところがあります。
ズレているというか、少し歪んでいるというか。

 

 

こちらはファクトリーショップで購入したアウトレット品ですが、リジェクト理由はどこにも明記されていないのでわかりません。もしかしたらそのズレがリジェクト理由になっているかもしれません。
よくよく見ないと気付かないところではあるんですが。

 

 

穴飾りの幅もまちまちなところがあって、ちょっと惜しいなぁと。
でも逆にこれって、うまく調整するためにはどうすればいいんですかね?経験でカバーするのかな?

 

一番右端上部の穴飾りの間隔に違和感

 

 

最後に

 

フルブローグ(と言い張る)なのに、カジュアルさをそれほど感じない、というおもしろさをお伝えしてみました。
ちょっと珍しい仕様の靴に出会って、ついついテンションが上がってしまいました。笑

 

ちなみに、今度各々自慢のフルブローグを持ち寄っ語り会う、『俺のフルブローグ』という会があるので、こちらの靴で参戦させていただこうと思ってます。言いたい魅力は全部この記事で書いてしまったのですが。笑

 

あと、おめーフルブローグじゃねぇじゃん!っていうイジりはやめてください。笑

 

 

 

この靴はきっと冬場に活躍してくれると思います。
それを楽しみにこの暑い夏を乗り切りたい!

 

最後までお付き合いいただきありがとうございました!

革靴の磨き方もご紹介しています!

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Comments コメント
  1. tm より:

    先週ちょうどこの靴を百貨店のセールで購入後に、調べていたらこちらにたどり着きました。

    革の色と飾りがいい感じですよね。
    もうそろそろ下ろそうとしているので楽しみです。

    • くすみ より:

      tmさま、コメントありがとうございます!
      百貨店で購入されたんですね!おめでとうございます!
      カジュアルさをそこまで感じさせないフルブローグ、よく見る英国靴の中ではなかなか珍しいと思っています。
      かっこいいですよね!

  2. 浪漫 より:

    オースティリティブローグ呼びます。

    • くすみ より:

      浪漫さま、コメントありがとうございます。
      [austerity = 厳格、厳粛、簡素、渋み] と言った名詞の形容詞的な言葉でしょうか。
      簡素な(簡易的な)というニュアンスで捉えると、納得ですね。

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