
革や革の色から選ぶ革靴があってもおもしろいんじゃないかという想いがありました。
カーフの靴が多い中、珍しい革を使うことで個性を表現したかったというのもあるけど、前々からメンズの靴にももっといろんな靴があってもいいのにという個人的な願いもありました。
別にリサーチしたわけではないけど『革靴 = ビジネスシューズ』という認識が一般的な世論だと思うんです。黒とか茶が多いし、そうでない靴がもっとあってもいいんじゃないかと思っておりまして。
なので、オーストリッチとかリザードとかゾウとか、所謂そういったエキゾチックレザーをどこでどうオーダーするかその機会を虎視眈々と狙っていて、ようやくオーダーできた靴でした。嬉しい。
とはいえエキゾチックレザーは流通も少ないし何より高価なので、なかなかオーダーできる機会は多くありません。だから今回のオーダーはすごい悩んだし、ゾウの革を使うことでどんな雰囲気の靴に仕上がるのかがなかなか想像つかなかったので、ワクワクでもあり不安でもあり…という状況でした。
しかし、完成した靴はめちゃめちゃ好みの雰囲気に仕上げてくださって、もうなんというかかなり個性的な1足になったと思います。
ゾウの革

第一印象、ゾウだ!笑
ゾウ感を出したいという思いもあったのでグレーにしていただきました。ほんの少し青味のあるグレーなので、リアルゾウというよりはダンボみたいなかわいい色味でこの色がかなり気に入っているのです。(写真だとちょっと青味が強く出ていますが…)
もうこれは僕があーだこーだ説明する必要はないと思うので、とにかく写真をご覧ください。



このゴツゴツとしたゾウ特有の表情から、なんとなく硬い革なのかなと思ってました。しかし意外にもゾウの革は結構柔らかい。弾力もあって厚みもあります。
オーダー時にスリッポン用の試着サンプルを履かせてもらって、当たる場所やキツい場所は木型を調整していただいたのも影響してると思いますが、予想以上に柔らかい履き心地だったのは驚きです。どう馴染んでいくのかとても楽しみです。
もしかすると、この革のシワ感を維持するためにそれほど強く吊り込まれていないのかもしれません。
どちらかというとタイトなのでそれほど心配はしていませんが、沈み込んで少し緩くなったと感じたら、半敷きを全敷きに変えることもできるとアドバイスいただきました。

半敷き
こちらのサンプルシューズはゾウをアクセントに使ってますが、そういう気の利いた使い方ではなく、思い切り全面に使わせていただきました。

さらにこのフルサドルのデザインがとっても良くなありませんか?
フルサドルのローファーははじめてでしたが、ハーフサドルよりもストラップの存在感はあるし、曲線もドレッシーで素敵。

とはいえ、靴全面がこの表情なので派手でカジュアル寄りな雰囲気なのは間違いありません。これは冬でも履きたいしジーパンで履きたい。
レディースの靴ってメンズより色数が多いイメージですけど、ちょっと明るい色の靴を買ったときの女性のワクワクした気持ちってこんな感じなんだろうか。今までは黒とか茶の靴が多かったせいかデザインとか形にフォーカスして靴をご紹介させていただくことが多かったわけですけど、今回ばかりはちょっと違う世界に入った気がしました。
何というか…普通の靴がもの足りなくならないか、不安です。笑

このゴツゴツした表情と、さらにサドルの穴が目のようでもあって、SF映画に出てくる地球外生命体のようなそんな雰囲気すらあります。明るめの色なので革の質感もより際立ってる気がします。
そんな存在感はあるけど、丸みがあって靴自体のボリュームは控えめなので案外かわいさもあるという感じです。
そうそう、革は分厚いだろうなぁと思っていたので、ゴツくていかつい印象になってしまうことを心配していました。

モンスター感ある
とてもおもしろい靴に出会えました。
そして他のエキゾチックレザーも俄然履いてみたくなりました。来年からは変な靴ばっか増やしていこうと思います。
オーストリッチ。その次リザード。クロコは高すぎて買えないし、まだ履ける気もしないのでいいや。
底付け

さて、ようやくマジメな話です。
底付けが綺麗なのとウエストも結構絞られてるので、見る角度によってメリハリを感じます。グッドイヤーです。
底は JOE WORKS のインスタでよく見るネイビーのお色に仕上げていただきました。
履いたら削れてわかんなくなるので今のうちに写真に収めておきましょう。底の仕上げは儚いけれども、靴は履かないわけにはいかないので。
ゆーとりますけども

トゥスチールもつけていただきました。
木型 #1

木型は #1 の木型。
JOE WORKS の木型は3種類あります。詳しい説明はこちらの記事でしていますが、中央のラウンドトゥの木型にさせていただきました。
甲が低く、履き口でしっかりホールドしてくれる印象です。

シューツリーも種類がありますが、こちらのダブルチューブのものを選ばせていただきました。
木型に合わせて作られたツリーなのでピッタリ合うのは当然ですが、さらに仕上げも綺麗です。シューツリーはその靴を履くたびに使うものなので、入れやすさとか見た目とか機能を考えると、決してケチってはいけないところだと思っています。
最後に

今回はゾウの革なのでアップチャージが5万円かかりましたが、ゾウの革じゃなかったとしても、もっといろんな色のいろんな装飾の靴があったら、革靴というものがもっと堅苦しさから解放されて、ビジネスシューズだけでなくカジュアルシューズとしても市民権を獲得できるのかなぁなんて想いを巡らせておりました。
ま、革靴のカチッと感がいい場合もあるんですけどね。
赤い実じゃないけど、何かがはじけました。
とても良い出会いだったと、勇気を出してゾウの革をオーダーした自分を誇りに思います。絶妙な色味に染めてくださった JOE WORKS さんも、僕のゾウへの不安とワクワクの相談に乗ってくださった方もありがとうございました。
これは極端な例ですが、先日教えてもらった Diana のパンプス。こういう遊び心だよなぁ。

さて、困った。次は何を買えばいいでしょう。とりあえず足首が寒くて耐えられなくなるまではこの靴を存分に楽しみたいと思います。
最後までお付き合いいただきありがとうございました。
























COMMENTS コメントを投稿する
楽しく読ませて頂きました。
ゾウ革の靴は想像していた以上に ‘’いい感じ‘’ でしたね。写真だとかなり青っぽく見えるので、実際の靴をホント見てみたい(笑)。
メンテナンスはどんな感じになるのかも‥とっても興味があります。(追加報告を期待しています!)
ひとつ残念だったのが‥くすみさんが履いている写真がなかったですぅ〜履いている雰囲気も是非見たいところです。
ぼりチャンさま、コメントありがとうございます!
はい、写真だとちょっと青味が強いです。メンテナンスは一旦ローション系のものを塗ってみましたが、何がベストかもう少し探ってみようと思います。
天気の良い日にはいた写真はまたブログにアップしようと思います!