所謂レザーローションと呼ばれるレザーケア用品はいくつもありますが、こちらはミンクオイルが含まれるのが特徴です。
ミンクオイルといえば結構がっつり栄養補給する系の動物性油脂…!
革も柔らかくなってしっとり感も出るサフィールのミンクオイルは僕もかなり気に入っていますが(こちらの記事でご紹介)、そのミンクオイルと比べてどうなのか?
ローションタイプなので成分的には薄まっていると勝手な予想をしつつ、気になったので購入してみました。
レザーバームローションの特徴と成分

靴だけでなく、レザーのジャケット、バッグ、家具などに使えるローションです。
レザーバームローションに限らず、ローション系のケアグッズは革製品前半に使える場合が多いですね。中にはそうでないものもありますが、レザーローションに関してはこちらの記事でご紹介しています。
スムース皮革全般に使用できるビーズワックスベースのマイルドローション。
汚れを落とし、皮革に栄養と柔軟性を与え、劣化やひび割れから皮革を守ります。
ミンクオイルを配合し、保革性能を高めております。
こちらはサフィールノワールブランド [Saphir Noir] から出ているもの。
ちなみに、サフィールブランドから出ているユニバーサルレザーローションにはミンクオイルが入ってないんですね。
レノベイタークリームのローション版

ちなみに、サフィールノワールのレノベイタークリームにもミンクオイルが入っています。
こちらも素晴らしいクリームで、靴以外のバッグなどの革製品にも使えるものです。
レノベイタークリームはクリーム状、しかしレザーバームローションはローションタイプです。
なので、液体状のレザーバームローションはバッグみたいな広い範囲で塗り伸ばしやすいのと、水分の割合も多いので、レノベイタークリームのほうが成分の割合が濃く、レザーバームローションのほうが薄いというのも違いです。
こちらも良いクリームなので、気になった方は是非ご覧になってみてください。
レノベイタークリームのご紹介はこちら
あえて「落とさない」商品設計の意味
以前サフィールを製造しているアベル社のムーラ社長とお話をさせていただく機会があって詳しく聞いたのですが、サフィールの汚れ落としはちょっと他のクリーナーとは考え方が違うみたいです。
ご覧いただいたように表面の汚れは落とせるんですが、クリームやワックスをすごく強力に落とすことは想定されていないんです。というのは、サフィールの商品はすごく素材にこだわって設計をしているから、革に良いものを塗ったんだからそれを落とす必要なんてないでしょう?ということなんです。
なので、レザーバームローションも汚れ落とし効果をうたっていますが、前に塗ったクリームや鏡面磨きのワックスをガッツリ落とすためのクリーナーではありません。
生きている人間の肌はターンオーバーと言って細胞が生まれ変わるため、角質となった古い細胞を洗顔で落としてあげる必要がありますが、革はそうではありません。
そう聞くとその考え方に納得がいくし、ブランドの素材に対するこだわりと自信を感じます。
レザーバームローションの使い方
レザーバームローションの使い方は簡単です!
手順(塗布 → 乾拭き)
- よく振って
- 布に取り塗り伸ばしながら表面を拭き取る
- 乾くのを待って乾いた布で磨き上げる
塗って乾拭きするだけ、簡単ですね。
使用頻度の目安
レザーローションは靴だけでなくバッグや革素材に使えるということで、使用頻度は塗る対象によって変わると思います。
特にバッグのような柔らかい革に使いすぎると、革が油分過多になり、柔らかくなりすぎてしまう恐れがあります。
革が乾燥して小さなシワが出てきたなぁと思ったら、薄く塗っていただくのがよいと思います。
ただし、靴の場合はこのローションでも十分ケアはできると思いますが(後ほどご紹介します)、靴は革が厚いものが多い上に、1日に何十回、何百回と屈曲を繰り返すので、バッグなどの革製品よりも頻度は高くていい気がします。
何に使える?アイテム別の使用感と相性
バッグや革小物、もちろん革靴にも使っていきましょう。
バッグ
せっかくなので、まずはバッグに塗ってみましょう。

布に取るとこんな感じです。

香りも見た目もユニバーサルレザーローションに似ています。
ユニバーサルレザーローションはこちらの記事でご紹介しています。
ではバッグに塗っていきましょう。

塗ったすぐは、ほんの少しベタつきが残りますが、しばらくして乾燥するとベタつきは気にならなくなって、しっとり感だけが残ります。
乾拭きををして磨き上げると、ツヤも出て発色も良くなります。

つやん
記憶に無い汚れがありましたが、それも全く目立たなくなりました。
シボの隙間が少し茶色っぽくなってたんですが、ちゃんと拭き取れてるみたいです。

あんまりわかんないですかね?
水分や油分を吸って、一時的に色が濃くなりましたね。
しっとりしました!
塗り伸ばしやすいのは間違いないんですが、バッグだとやっぱりサイズがでかいので、全面やるのは一苦労です。笑
あとこういった凹凸のある型押しやシュリンクレザーは、液体状のローションのほうが隙間に入り込みやすく、相性がいいかなと思いました。

でも、しばらく放っておいて革が乾燥しすぎたり硬化してしまうと、キズがついたり表面が剥がれてしまったりしますよね。
だから、頻繁に使うカバンであれば定期的にお手入れした方がいいと思います。
やりすぎちゃうのも良くありませんが、やらないよりはいい!
革小物
例えば、昔使ってたこちらのベルト。
お手入れとか全然してなかったので、革の表面のダメージが目立ちます。

ちょっと塗り伸ばしただけで、水分油分を吸って細かいシワがなくなりました。しっとり感が出ましたね!

名刺入れも細かいキズだけでなく、うるおって革にハリが出ました。
ただ、時間が経つとかなりサラッとした仕上がりになります。
靴クリームなどは顔料が含まれるものや、油分やロウ分を含むので、革小物のように直接肌に触れるものには使えませんが、ローション系は直接肌に触れるものでも大丈夫。
ここはやはり靴クリームとの大きな違いとなりそうです。
革靴やコードバンにも

革靴って油分の多いクリームを塗ると色が濃くなっちゃうことってあるじゃないですか。
こちらの靴はクリーナーなどを使わずレザーバームローションのみでお手入れしてみましたが、色はあまり濃くなってないのに履きジワもちゃんと目立たなくなってしっとりしています。
ただ、クレム1925とかミンクオイルみたいな油性のものよりはあっさりめな仕上がりです。これは好みが分かれそうですね。
僕は履きジワに塗るならちょっとオイリーな方がシワが柔らかくなって好きです。もちろん色が濃くなる覚悟はしてます。
でもオイリーなクリームはベタつくから肌に触れるバッグとか財布には塗りたくないんですね。
乳化性クリームのデリケートクリーム寄り?みたいな感じかな。笑
こういう色の薄い革には優しいローションかもしれませんね。

と思ったら、こちらは一部色が濃くなりました。笑
乾いたらだいぶ濃さが軽減しましたが、履きジワに沿って濃い部分が少し残っています。革質や状態にもよるのかもしれませんね。
安心してちょっとたっぷりめに塗っちゃったので、色の薄い靴に使う場合はちゃんと目立たないところで試してから、薄く塗りのばすようにしてください。
でもちゃんとツヤが出て履きジワも柔らかくなったので効果は感じられますね。
色の濃い靴とか黒い靴なら心配はないと思います。
ユニバーサルレザーローションとの違い
ユニバーサルレザーローションはサフィールの商品。
同じくレザーローションのカテゴリーです。
ただ、サフィールノワールのレザーバームローションと比べると少し成分が違います。
| レザーバームローション | ユニバーサルレザーローション | |
|---|---|---|
| ブランド | サフィールノワール | サフィール |
| ミンクオイル | 配合あり | 配合なし |
| 質感・濃さ | ローションの中では濃いめ | 薄めで軽い |
| 向いている対象 | 革靴など、厚くてよく屈曲する革 | バッグ・革小物など、広い面をさっとケアしたいもの |
| 成分 | ビーズワック、ミンクオイル、水分、溶剤など | ビーズワックス、ホホバ油、水分、溶剤など |
まとめると、靴を中心にしっかり保革したいならレザーバームローション、バッグや革小物を手軽にケアしたいならユニバーサルレザーローションという使い分けがおすすめです。ユニバーサルレザーローションの詳しいレビューはこちらの記事でご紹介しています。
実際に使ってみた感想
革製品って靴以外にはバッグとかベルトとか、そんな革小物しかないのでローションはそんなに必要ないかなって思ってたところがありましたが、とんでもない!
そんなデカいバッグじゃないけどローションでケアしても結構大変だったので、クリームじゃかなり大変だったかもしれません。
完全にナメてました。笑
あと、成分的にはクリームよりは薄いけど、他のレザーローションよりは少し濃いめという印象。
バッグや革小物はそれほど屈曲しないので、うすいローションで問題ありませんが、靴は革が厚く屈曲も多いプロダクトなので、そういうものには向いているかもしれません。
あとブラッシングも不要で、それ自体に汚れ落とし効果を備えているので、お手入れが簡単というのも大きなメリットです。
よくある質問
Q. レザーバームローションは革靴に使ってもいい?
A. 問題ありません。むしろ革が厚く、歩行で何度も屈曲する革靴には、ローションの中でも濃いめのこの商品が向いています。記事中でご紹介した通り、コードバンにも使えます。
Q. 使用頻度はどのくらい?
A. 革が乾燥して小さなシワが見え始めたら薄く塗るのが目安です。バッグのような柔らかい革は使いすぎると油分過多になる恐れがあるので控えめに。革靴はバッグより頻度を上げても大丈夫です。
Q. 汚れ落とし効果はある?
A. 表面の軽い汚れは落とせますが、過去に塗ったクリームや鏡面磨きのワックスをしっかり落とすためのクリーナーではありません(これはサフィールの「良いものを塗ったのだから落とす必要はない」という設計思想によるものです)。本格的な汚れ落としには専用のクリーナーをお使いください。
Q. ユニバーサルレザーローションとどちらを買うべき?
A. 革靴中心ならミンクオイル配合で濃いめのレザーバームローション、バッグ・革小物中心なら軽い使い心地のユニバーサルレザーローションがおすすめです。詳しくは上の比較表をご覧ください。
まとめ
家具とかレザージャケットとか、範囲の広い革製品には使いやすそうです。
もちろん革靴でもOK。
気になった方は試してみてください!
最後までお付き合いいただきありがとうございました!
よければこちらの記事もご覧ください。

オールインワンタイプのレザーローションを比較したい方はこちらもどうぞ。







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