スコッチグレイン [Scotch Grain]ブランド

靴磨き職人・佐藤 我久が革からこだわった 磨きたくなる革靴『山陽 × GAKU』

11/2 阪急さんのイベントにお邪魔させていただきます
スコッチグレイン [Scotch Grain]

 

スコッチグレイン [Scotch Grain] の新モデルでございます。
靴磨き職人・佐藤 我久さんの “靴磨き職人が磨きたくなる靴” というコンセプトで作られた『山陽 x GAKU』というモデル。山陽というモデル名にもあるとおり、兵庫県姫路市のタンナー・山陽さんにて鞣しと仕上げのされた “熟成革” が使われていることも見どころです。

 

熟成革についてもですが、佐藤 我久さんのこの靴への想いなどもお聞きすることができましたので、余すところなくご紹介させていただきます。

 

 

山陽×GAKU

 

品番 SG-2020
ブラック
サイズ展開 23.5㎝ ~ 27.0㎝(Eウィズのみ)
製法 グッドイヤーウェルテッド製法
底材 トップゴムレザーソール
価格 ¥35,000(税込:¥38,500)
同一木型 オデッサI、II、IIIなど
販売店 直営店4店舗、GAKUPLUSSHOEBOYS
発売予定 11月18日(水)予定

 

23.5cmの小さいサイズから展開してくださってることに嬉しく思います。
我久さんのお店 GAKU PLUS には、買ったばかりの新品のスコッチグレインをプレメンテナンスの依頼に持ってくるお客さんが多いとのことですが、若い方の足が細いことをご存知で、そんな若い方に向けて小さめのサイズも展開してくださったのではないかと勝手に予想しています。

 

通常は11/18からの販売ですが、10/9から GAKU PLUS でのみ5周年記念で先行販売されています。名古屋の方、ラッキー!
先日お邪魔した YouTuber の奥野さんのお店でも販売される予定です。

 

 

靴磨き職人が磨きたくなる…とは?

 

磨きたくなる靴、とはどういうことなのか。
革の質感、経年変化、ツヤ、お手入れをすることで柔らかくなる履き心地、などなど。靴を磨くという行為にはいろんな楽しみ方があると思いますが、申し上げた熟成革というというところに秘密が隠されているわけです。

 

ちなみに、この写真は我久さんの私物です。めちゃめちゃ仕上がってます。

 

熟成革とは?

 

山陽さんとスコッチグレインのヒロカワ製靴さんは長いお付き合いの中で培った信頼のもとに、今回の靴を作るにあたって数々の試作を繰り返されました。革の原皮はハイブランドでも使われているオランダの原皮で、スコッチグレインのアシュランスでも使われている黒のカーフと同じ原皮です。

 

その中でも品質の高い原皮を選び、ひととおりの鞣し工程を経た後、スプレーでワックスを均一に吹き付けて、10℃の冷蔵庫で3ヶ月間も寝かせることで実現する革です。その長い期間熟成させることでロウ分が革に均等に馴染んで、さらに革のコシが増します。

 

原皮が鞣されて革になるまで…タンナー工場見学【植物タンニン鞣し・クロム鞣し】
...

 

 

質が良くて仕上げもシンプルな革はクリームの吸収も良く、革本来の質感だけでなく、お手入れをすることによる表情の変化も味わいやすくなります。
『育つ』ことを重視して開発された革なので、作業として靴のお手入れをするのではなく、革の表情の変化も味わってもらいたいという我久さんの想いが込められています。

 

さらに今回は同時発売のワックスもございます。

 

コロンブス製ワックス発売

 

靴を磨くという行為には、クリームによるお手入れ以外にもワックスによる鏡面磨きという楽しみもあると考えます。
そんな楽しみを存分に引き出すのがこの『山陽 x GAKU ポリッシュ』です。ブートブラック [Boot Black] を展開するコロンブスさんで製造されています。
この革のために作られたと言ってもよいほど、こちらも我久さんの想いが詰まったワックスです。¥1,500(税込:¥1,650)

 

要素が多すぎてひとまず箇条書きにしますが、こんな感じ。

  • ロウ分多め
  • 硬質なワックスは少なめ
  • 有機溶剤多め
  • 油性染料多め

 

この熟成革は鞣し工程の後、革の素材の良さを活かすためにあえて仕上げ工程(ツヤ出し)がされていません。そのため、お手入れや経年変化を楽しめる革になっているわけですが、鏡面磨きをする際は最初のうちは革の毛穴が埋まるのに時間がかかります。
なので、今回のワックスは今までのブートブラックのワックスよりもロウ分を多めに配合し、仕上げの施されていない革にもツヤが出やすい仕様になっています。

 

ただ、ロウが多いと割れやすくなる可能性もあるため、硬質なワックスの配合量は少なくなっています。さらに有機溶剤を多めに配合しワックスの伸びを良くし、乾燥性も早くなるような成分配合で作られています。
また、熟成革はあえて仕上げがされていないことと、熟成期間中にオイルが革に馴染むことで、革表面にブルームと言われる白い粉が出やすくなります。それによって通常の革よりも色が薄く見えるという特徴がありますが、それを逆手にとって磨くたびに色が濃くなるように着色料(油性染料)も多めに配合されています。

 

お手入れだけだと作業のように感じられてしまう可能性もある。しかし、その一般的には面倒と思われがちなお手入れを継続することで革に変化を生み、さらに磨くことにも奥行きを持たせた、我久さんのコンセプトと遊び心溢れるアイデアには脱帽です。

 

 

パンチドキャップトゥ

 

パンチドキャップトゥというデザイン。
フォーマルにもっとも近い、遊び心のある靴のデザインだと思っています。個人的にも好きなデザインのひとつです。
誰もが明るい茶色から濃い茶色まで全部揃えて眺めたい、そんな靴ですよね。

 

磨きたくなる革靴というコンセプトなので、靴磨き好きのお客さんが多くいらっしゃることも想定すると、ストレートチップは既にお持ちの方が多いだろうとということで、2足目、3足目のビジネスシューズとしてこの靴を履いていただきたいという我久さんの想いが込められています。

 

恐らく試作の靴なのでブローグが小さめ

 

そういえばスコッチグレインの靴には純パンチドキャップトゥってほとんど見たことがなくて、そこも個人的にはおもしろいところだと感じてます。

 

 

 

鏡面磨きはつま先側だけでなくかかと側にもワックスを塗ることが多いわけですが、この靴はかかとの中央に縫い目があるものではなく、かかとはかかとで独立したパーツになっています。
このあたりも磨くことを意識したデザインなのかなぁと予想しています。

 

 

あくまで僕の想像なのでわかりませんが、とにかく細かい部分も綺麗に仕上げられています。毎度のことですがダブルステッチも綺麗です。

 

 

オデッサと同木型

 

山陽 x GAKU の木型はスコッチグレインの中でも最も人気な木型のひとつ、オデッサと同じ木型が採用されています。最近の若い方は足が細いということもあり細身のEウィズでの展開。

 

今回の革は足あたりが良いので、普段スコッチグレインの2Eを履かれている方でも今回のEウィズに挑戦しやすいかもしれません。
若干ロングノーズのの細身でシュッとした木型なので、鏡面磨きも楽しんでいただきやすいと思います、とのことです。

 

 

 

底はスコッチグレインではおなじみのトップゴムレザーソールです。

 

 

最後に

 

スコッチグレインの靴はどれも革が良いので、大切に扱えば扱っただけ良い味を出してくれるわけですが、今回はそこに奥行きを持たせて、磨くことの楽しさを提案してくれているところが素敵です。
磨くことにフォーカスをして作られた靴とその革に合わせて開発されたワックスというのが今までとは違うおもしろさです。

 

スコッチグレインのヒロカワ製靴さんは定期的に新しいモデルを発表されているのはご存知の方も多いと思いますし、佐藤 我久さんも靴磨き専門店だけでなく修理の分野にも参入されて常に新しいことに挑戦されていらっしゃいますが、お互いのイノベーティブな部分がうまくかけ合わさって生まれた靴のような気がします。
山陽さんとコロンブスさんは、ヒロカワさんと我久さんのワガママにしっかり振り回されたことと思いますが(笑)、それはお互いの信頼関係があってこそ成り立つものですから。

 

とにかく、磨くことにフォーカスして靴とセットでワックスが発売されるということが僕はすごく素敵なコンセプトだと思っています。
靴はやはりお手入れをしてあげないと長持ちしないわけですし、お手入れすることで愛着も湧き、味も出てくるわけです。それを靴を購入する段階で啓蒙していくというアイデアはやはり我久さんらしくて好き。

 

磨くのが好きな方にも靴磨きをしたことのない方にも是非手にとっていただきたい靴です。もちろんワックスもセットで。
最後までお付き合いいただきありがとうございました。

 

佐藤 我久さんの靴磨き専門店GAKU PLUSにお邪魔してきました!
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