紳士靴は高い!比較的安価なものを使い履きつぶされる方もいらっしゃるようです。
それは別に悪いことだとは思わないのですが、3万円台以内の比較的安価な革靴でもちゃんとお手入れをして履けば美しく、そして長く履くことのできる靴もたくさんあります。
というわけでこの記事では、革靴の中でも比較的安価な『3万円台以内』、つまり4万円未満で購入できる靴をまとめました。
ビジネスシューズだけでなくカジュアルでも履けるものまで幅広くご紹介していきます。入門靴としてオススメできるものばかりですので、是非気になるブランドを探してみてください。
- ↓迷ったら参考にしてください
- ジャランスリウァヤ [Jalan Sriwijaya]
- レイマー [Raymar]
- 42ND ROYAL HIGHLAND
- ユニオンインペリアル [Union Imperial]
- スコッチグレイン [Scotch Grain]
- イウゲン [Iugen]
- 鞆ゑ(ともえ)
- マドラス [madras]
- パドローネ [PADRONE]
- ショーンハイト [Schonheit]
- 神匠(シンショウ)
- バーウィック [Berwick]
- リーガル [REGAL]
- ヤンコ [Yanko]
- コードウェイナー [Cordwainer]
- オーツカ [Otsuka]
- トレーディングポスト [Trading Post]
- ロイドフットウェア [Lloyd Footwear]
- ジェイ エー ラミス [J.A.RAMIS]
- クレマン [KLEMAN]
- 最後に
↓迷ったら参考にしてください
ただ、リストアップしたらすごい数になってしまいました。笑
せっかく靴を選ぶのであれば、よりお気に召したもの、履きやすいもの、長く履けるものを選んでいただきたいと思いましたので、この5つの要素に基づいてまとめてみました。
- 種類
- 価格帯
- 製法
- 特徴
- サイズ展開
5つそれぞれについて簡単に説明させていただきますので、もし迷ったら選ぶ際の参考にしていただければと思います。
1. 種類
どんな靴を扱っているか、というところをざっくりカテゴライズしてみました。
大きく分けて、ビジネスでも履けるドレスシューズか、ローファーや丸みのあるカジュアルな革靴が、という感じ感じです。
ビジネスで履ける革靴は『ドレス』、オンオフ両用できる革靴は『カジュアル』と書かれたものをご覧ください。
2. 価格帯
3万円台以内の革靴はできる限り掲載していますが、とはいえご予算もあると思います。
『3万円台』で買えるのか、『1〜2万円』で買えるのか、というところも記載しています。ブランドによっては3万円より高額な革靴を取り扱っているものもありますが、3万円台の革靴を取り扱っているブランドはリストアップしています。
もしご予算に余裕があれば4万円を超える革靴もご覧になってみてください。
3. 製法
革靴の製法の名前がちょいちょい出てきます。
革靴を選ぶ上でこの製法は非常に大切な要素です。履き心地にも関わってくるし、修理をして長く履けるかどうかにも関わってきます。
修理をして長く履ける製法が、
- 『グッドイヤーウェルテッド製法(グッドイヤーと表記)』
- 『ハンドソーンウェルテッド製法(ハンドソーンと表記)』
ですが、ハンドソーンはグッドイヤーよりも靴底の屈曲の良さはあります。どちらも手の込んだ製法なので比較的高価になりがち。
逆に修理はしにくいですが履き心地が柔らかい製法は、
- 『マッケイ製法』
- 『セメンテッド製法』
です。製造工程は最初の2つよりも少ないので価格も安価になりやすいです。
革靴の製法についてはこちらの記事でもご紹介していますので、より詳しく知りたい方は是非ご覧になってみてください。
4. 特徴
ブランドの特徴を簡単にご紹介しています。
例えば、『種類豊富』とか『独創的なデザイン』とか『カジュアル多め』とか『クラシック多め』とか。
あとは店舗数が多く『アクセス良い』とか、いろいろあります。
簡単ですね!
5. サイズ展開
革靴はサイズ選びも非常に大事です!
ブランドによってはサイズ展開が多かったり狭かったりします。なので、足の小さい方、足の大きい方は普段からサイズが無くてお困りの方も多いと多いと思いますので、ここも是非参考にしてください。
前置きがかなり長くなりましたが、是非素敵な革靴に出会っていただけることを願っています。
これからご紹介する一部のブランドは YouTubeでもご紹介していますので、よければご覧になってみてください。
ジャランスリウァヤ [Jalan Sriwijaya]
種類 | ドレス・カジュアル |
価格 | 3万円台〜 |
製法 | ハンドソーンウェルテッド(9分仕立) |
特徴 | ・モデル数が多い ・オンオフ両用可 |
サイズ | 23.5〜28.5cm |
インドネシアのブランド・ジャランスリウァヤ [Jalan Sriwijaya] です。
革靴の聖地・英ノーザンプトンの街で修行を積んだ職人さんが、ハンドソーンウェルテッド製法と呼ばれる手作業にて製造されている靴です。
ハンドソーンウェルテッド製法は手作業故、大量生産に向かないため高価になりやすい製法です。一般的にはオーダーシューズ(ビスポークシューズなど)に見られる製法で、足馴染みの良いという最大のメリットがあります。
しかし、それを3万円台で実現されていることと、ジャランスリウァヤはとにかくモデル数が多いのも特徴です。ビジネスで履けるドレスシューズだけでなく、ローファーやカジュアル要素の強い丸みのある外羽根の革靴もあります。さらにメンズだけでなくレディースのモデルもあります。
http://www.jalansriwijaya.com/
http://www.jalansriwijaya.com/
こういったオーセンティックなドレスシューズから、ローファー、ショートブーツまで、非常に豊富です。
http://www.jalansriwijaya.com/
http://www.jalansriwijaya.com/
amazonやオンラインショップだけでなく、百貨店でもセレクトショップでも購入ができますし、かなりアクセスが良い印象です。
レイマー [Raymar]
種類 | ドレス |
価格 | 2〜3万円台 |
製法 | ハンドソーンウェルテッド(9分仕立) |
特徴 | ・贅沢仕様満載 ・ドレスシューズのみ |
サイズ | 23.5〜28.0cm |
静岡県焼津市のブランド・レイマーです。革靴好きならご存知の方も多いと思います。
こちらもハンドソーンウェルテッド製法で作られたドレスシューズがメインです。海外の有名ブランドの革を使われているところも魅力のひとつで、非常に綺麗なつくりの靴ばかりです。
「良い靴とは何か」「良い靴を持つ喜び」「靴を作る楽しさ」を伝えるというブランドコンセプトも非常に素敵です。
ユーザーの声を集めて次回のモデルに反映されているというところも、ファンの多い理由のひとつかと思います。それもあって、定期的に新しいモデルを作られているので、目の離せないブランドです。雑誌やメディアでも取り上げられることが多くなり、認知度を高めているブランドかと思います。
基本的には紐靴、時々ダブルモンクストラップの革靴があります。Yahoo!ショッピングサイトには写真も豊富で親切です。
高級紳士靴に見られる仕様が随所に盛り込まれていて人気も高いので、手に入れるのが困難というのが難点です。コスト削減のために店舗を持たず、基本的にはYahoo!ショッピングにて販売をされていますが、在庫切れになっているモデルも多いです。
ただ、このクオリティの革靴が3万円台で手に入れられるのは、間違いなくお得です!
こちらの記事でレイマーの革靴のレビューをしています。
42ND ROYAL HIGHLAND
種類 | ・ドレス ・カントリー ・ローファー |
価格 | 2〜5万円台 |
製法 | ・グッドイヤーウェルテッド ・ノルエィージャンハンドソーン |
特徴 | ・独創的なデザイン ・全く違う5ライン展開 |
サイズ | 24.0〜28.0cm |
代官山と銀座に店舗を構える42ND ROYAL HIGHLAND です。
42ND には5つのラインがあります。
- エクスクルーシブライン(5〜6万円台)
- ネイビーコレクション(4万円台)
- グッドイヤーウェルテッドライン(3万円台)
- エクスプローラーライン(3万円台)
- トランスファーライン(2万円台)
エクスクルーシブは、ハンドソーンウェルテッドのハイグレードライン。
ネイビーコレクションは、独創的で美しいドレスシューズ。
です。こちらの2ラインは税込で4万円以上になってしまいますが、この後ご紹介する3ラインは3万円台以内で購入することができます。
グッドイヤーはクラシックなドレスシューズ。
エクスポローラーは、野暮ったさを全く感じさせないボリューム感のある、カジュアル色が強めのカントリーシューズ。カントリー、しかしアーバンです。
トランスファーは、ローファーやベルジャンシューズがメインのラグジュリーでコーンフォートシューズ。
という感じです。
5ラインを展開されているので、かなり革靴の種類も豊富です。
いろんなブランドが様々なラインを展開していますが、値段が違うだけで似たようなラインを展開しているところもけっこうある気がします。
しかし 42ND がおもしろいのは、ラインごとのカラーがそれぞれ全く違うところです。明確な違いがわかりやすくて消費者目線としては選びやすい思いました。メーカーではなくセレクトショップ的業態だからこそ可能なブランドの展開なのかもしれませんね。
ただ、オンラインショップはありますが、代官山と銀座にしか店舗がないため、関東以外にお住いの方にはアクセスはそれほど良くないようです。
ユニオンインペリアル [Union Imperial]
種類 | ドレス(ローファーあり) |
価格 | 3万円台〜 |
製法 | グッドイヤーウェルテッド (ハンドソーンもあり) |
特徴 | ・足なりの木型 ・3万モデルは少なめ |
サイズ | 24.0〜27.0cm |
東京都江戸川区に本社、千葉県に工場を構える世界長ユニオン株式会社のブランド・ユニオンインペリアル[Union Imperial] です。
ユニオンインペリアルには次の3つのラインがあります。
- プレミアムライン(4万円台)
- プレスレージライン(4万円台)
- グッドイヤーウェルテッドライン(3万円台)
上位2ラインは4万円を超える価格のものですが、グッドイヤーウェルテッド製法ラインのものは3万円台で購入することができます。amazonで購入できるのも嬉しいところ。(プレステージラインが一番種類が豊富です)
基本はドレスシューズですが、ゴム底の撥水レザーの革靴もあり日本のビジネスには嬉しい仕様の靴も作られています。また、ローファーやショートブーツなども展開されています。
シルエットが美しくかなりドレッシーな見た目ですが、日本人向けに設計された立体的な木型を使われているためフィット感が良いというところが特徴です。
3万円台のラインは革靴の種類はすごく多いわけではありませんが、ヨーロッパのブランドの革を使われていることや、その形も相まって非常に美しいドレスシューズです。
ちなみにですが、ソフィス&ソリッド [Soffice & Solid] というトレーディングポストとのコラボブランドも展開されており、こちらは5万円台ですが、ボロネーゼ式グッドイヤーウェルテッド製法という少々特殊な製法で作られていて、マッケイ製法も得意とするメーカーならではの仕様の靴もあるようです。
スコッチグレイン [Scotch Grain]
種類 | ドレス(ローファーあり) |
価格 | 3〜6万円台 |
製法 | グッドイヤーウェルテッド |
特徴 | ・堅牢なつくり ・革質へのこだわり ・百貨店でも購入可能 |
サイズ | 23.5〜27.0cm (キングサイズも有り) |
東京墨田区紳士靴メーカーのブランド・スコッチグレインです。
海外の有名ブランドの革を仕入れて国内で全て生産されているにも関わらず、グッドイヤーウェルテッド製法の質の高い本格紳士靴を3万円台で購入することができます。ドレスシューズだけでなくローファーがあったり、数量限定モデルや新作を定期的に販売されています。
ただ、個人的におすすめしたいのは、3万円台に絞ってしまうとモデルも木型も絞られてきます。スコッチグレインは木型もいろいろと特徴があるので、まずは値段にこだわらずいろいろ履いてみていただくことをおすすめします。
4〜6万円台の価格のものを視野に入れると選択肢がかなり広がります。
3万円台だと、ベルオムやアシュランス、
4万円台だとオデッサやモデナ、
5万円以上だとインペリアルというモデル展開です。もちろん他にもあります。
スコッチグレインの革靴は最初は硬さがあるものの、その堅牢な作りはお手入れして長く履いていけば、しっかりと足に馴染んで長く付き合える靴になること間違いなしです。ただ、堅牢故最初はなかなか硬いので足にしっかりあったサイズ、木型で選んでいただくことをおすすめします。
革靴用クリームなどを使ってお手入れをして、是非長く履いていただきたいと思います。
イウゲン [Iugen]
種類 | ローファーのみ |
価格 | 3万円台 |
製法 | マッケイ |
特徴 | ・独創的なデザイン ・サイズ展開少なめ |
サイズ | 24〜26.5cm |
先にご紹介したユニオンインペリアルと同じ世界長ユニオンが展開するブランド・イウゲン [Iugen] です。
ローファーだけを展開しているブランドで、個性的なローファーを数多く揃えているのが一番の特徴です。
コインローファー、ビットローファー、タッセルローファー以外にも、ウイングチップ、ストラップ、キルト、ベネチアンなどなど、ローファー好きには非常にそそられるラインナップです。
マッケイ製法で底付けをされていますが、縫い目の見えない仕様になっており、耐久面だけではない靴の仕上げへの強いこだわりを感じます。ソールの独特な色使いも素敵です。
基本的には39,600円(税込)で購入できるので、ギリギリ3万円台というところですが、独創的なローファーをお探しの方には是非知っていただきたいブランドです。amazonや楽天で購入できるのも嬉しいところです。
単純に見ていておもしろいブランドですが、サイズ展開は24〜26.5cmと比較的少なめではあります。(僕はめちゃくちゃ欲しいですがサイズが無いので悔しい…
鞆ゑ(ともえ)
種類 | ドレス寄り(カジュアルも可) |
価格 | 2〜4万円台 |
製法 | ・グッドイヤーウェルテッド ・マッケイ |
特徴 | ・種類豊富 ・製法も選べる |
サイズ | 23.5〜27cm |
日本のブランド・鞆ゑ(ともえ)です。
「日本のこころを履く」というコンセプトに基づいた、4ライン展開です。
- 粋:日本製のハイエンドライン(4万円台)
- 墨:オーセンティックなブリティッシュテイスト(3万円台)
- 桜:マッケイ製法のイタリアンテイスト(2万円台)
- 藍:ローファーがメインのフレンチテイスト(2万円台)
全国の百貨店に靴の卸しをしている商社だからこそ実現する、長年の販売や接客から日本人の足に合う形や履き心地、好まれるデザインなどを具現化したブランドです。
リーズナブルな価格帯のものが多い中、2万円台から購入できるものがあったり、amazonでは一部セールで3万円台のものが1万円台になっていたりと比較的お求めやすいものも多いです。
デザインもかなり豊富で、ドレスシューズだけでもかなりの種類があります。
ドレスシューズだけでなく、カジュアルで履けるローファーやブーツ、ラウンドトゥのモデルも多いです。
マドラス [madras]
種類 | ドレス・カジュアル |
価格 | 1〜3万円台 |
製法 | ・マッケイがメイン ・グッドイヤーウェルテッド |
特徴 | ・ロングノーズな イタリアンテイスト ・機能靴 |
サイズ | 24.0〜27.0cm |
元々はイタリアで生まれ、現在は名古屋の企業のブランド、マドラスです。
マドラス株式会社では多数のブランドを展開されていて、ビジネスシューズだけでなく、カジュアル、スニーカー、サンダル、レディースシューズなど取り扱いがあります。
今回はビジネスシューズ・ドレスシューズにフォーカスしてご紹介しますが、マドラスをご存知の方はマッケイ製法の靴のイメージが強いかもしれません。しかし、実は稀にグッドイヤーウェルテッド製法の靴も作られています。
またゴアテックスを採用した靴や、スポーツメーカーMIZUNOと共同開発された madras Walk なども展開され、機能面も重視されている印象です。
価格帯は1万円後半のものから、3万円台のものまで比較的安価です。
パドローネ [PADRONE]
種類 | カジュアル |
価格 | 2〜3万円台 |
製法 | マッケイ、セメンテッド |
特徴 | ・ファッション要素強め ・カジュアル多め (ローファー、ブーツ) |
サイズ | 25〜27.5cm |
パドローネには4種類のラインがあります。簡単に説明するとこんな感じです。
- PADRONE:ショートブーツなどの無骨な印象
- PADRONE Urban Line:キレイめで外羽根、ローファー、モンクなど
- PDRONE High Standard Line:シンプルなデザインの中に独創的な色使い
- ARCOLETTA PADRONE:カラフルでモデルも豊富
全体的にカラフルでファッション要素を重視した靴が多い印象です。
ビジネスシューズとして使えそうなものもありますが、それよりはカジュアル寄りのものが圧倒的に多いです。
底付けもマッケイ製法やセメンテッド製法がほとんどなので、お値段も比較的リーズナブルです。2万〜3万円台です。
しかし、サイズ展開が少なく、40、41、42がほとんどなので足に合わない方もいらっしゃるかもしれません。
ショーンハイト [Schonheit]
種類 | ドレス |
価格 | 1〜3万円台 |
製法 | グッドイヤーウェルテッド |
特徴 | ・圧倒的に安い ・オーダーも可 |
サイズ | 23.0〜28.0cm |
千葉県柏市のメーカー・東立製靴さんのブランド、ショーンハイトです。ドイツ語で『美しい』という意味なんだそうです。
リーガルともお取引をされているようなので、グッドイヤーだけでなくマッケイ製法、ステッチダウン製法の設備もあり、靴の種類も多くサイズも23cm〜28cmまで幅広い展開です。
何よりグッドイヤーウェルテッド製法の靴が、ラバーソール(ゴム底)だと1万円後半と、レザーソール(革底)だと2万円前半という圧倒的な価格的メリットが魅力です。
また、オーダーメイドというシステムもあります。
木型(ラスト)、デザイン、革、靴底などを選んで自分の好きなものをオーダーできます。選べるデザインは革靴の定番デザインは大体網羅されていて、それが2万円後半〜3万円後半。
とにかく安い!
既成靴はYahoo!ショッピングで、オーダーは浅草のオーダーサロンにて注文が可能です。
神匠(シンショウ)
種類 | ドレス・カジュアル |
価格 | 1〜3万円台 |
製法 | グッドイヤーウェルテッド |
特徴 | ・圧倒的に安い ・ドレスカジュアル両方 |
サイズ | 24.5〜27.5cm |
日本企業による企画で、台湾メーカー(ラオス工場)で製造されているブランド、神匠(シンショウ)です。
グッドイヤーウェルテッド製法でシューツリー付きの靴が楽天で1万円台のものも!しかもレザーアッパー、レザーソールです。
サイズ展開も豊富です。
こう言ったアメリカンテイストのラウンドトゥのモデルから…
ローファーもあったり…
ヨーロピアンなドレスシューズまで幅広く生産されています。
ちなみにスニーカーも作られています。
また、Ingenuity(インジェニティ)というブランドも同じメーカーで生産されていて、こちらはハンドソーンウェルテッド製法のモデルです。
インジェニティはモデルは多くは無いようですが、内羽根のストレートチップのモデルが3万円台という、こちらも非常に価格的には魅力のあるブランドです。
バーウィック [Berwick]
種類 | ドレス寄り・カジュアル |
価格 | 3万円台 |
製法 | グッドイヤー、マッケイ |
特徴 | ・クラシック ・種類とサイズ豊富 ・堅牢なつくり |
サイズ | 23.5〜29.0cm |
スペインのアルマンサ地方のブランド・バーウィック [Berwick] です。
クラシックな英国スタイルの靴が多く、デザインも豊富なのも特徴です。よく目にする一般的なデザインはほぼあるんじゃないか…とすら思わせられるほどのラインナップの多いさ。
ちょっと量が多すぎるので数えるのはやめましたが、ドレスシューズ以外にもローファー、ブーツ、スニーカーまでとにかく守備範囲が広いです。
多いのはデザインだけでなく、革の種類、サイズ展開、木型の種類、底材も多いです。
サイズ展開は23.5〜29.0cmまで。底材もラバーからレザーまで様々で、アッパーもカーフ以外にもコードバン、スエードもあります。
バーウィックの靴は作りが非常にしっかりとしています。新品の状態では少々硬いこともあると思いますので、是非お手入れをして履き下ろしをしてあげてください。(新品の革靴のお手入れ方法はこちら)
私物です
また、コードバンを使ったものは9万円台のものもありますが、基本的には2〜3万円台で購入できます。
リーガル [REGAL]
種類 | ドレス・カジュアル |
価格 | 1〜4万円台 |
製法 | セメント、マッケイ、グッドイヤー |
特徴 | ・商品多数 ・店舗多め |
サイズ | 23.0〜31.0cm |
日本最大級の革靴ブランド・リーガル [REGAL] です。
自社工場で年間45万足製造できるキャパシティーをもっている日本最大級のメーカーでもあり、日本のビジネスマンの足元を支えていると言っても過言ではありません。
安価なものだと1万円台から購入できますし、上位モデルだと3〜4万円でも本格仕様の革靴を購入することもできます。
ゴアテックスを採用した機能性に優れた靴も展開されています。革靴の経年変化を楽しみたいという方はガラスレザーの靴よりもスムースレザーのものを選ばれることをおすすめします。とはいえガラスレザーの靴は比較的良心的なお値段で購入できますので、価格的なメリットは大きい素材です。
そんなリーガルで最も販売足数の多いモデルがこちらの 811R というモデルです。
01DRCD という本格仕様の革靴についてはこちらの記事でもご紹介しています。
ヤンコ [Yanko]
種類 | ドレス寄り |
価格 | 3〜5万円台 |
製法 | グッドイヤー |
特徴 | ・クラシックメイン ・スタイリッシュも |
サイズ | 23.5〜28cm |
スペインのマヨルカ島のブランド・ヤンコ [Yanko] です。
アルバラデホ家というシューメーカー一家の長男によって経営をされており、グッドイヤーウェルテッド製法のクラシックな見た目の革靴が特徴です。
3万円台で買えるものもありますが、4、5万円台のものもあります。
こういった丸みのある革靴からスタイリッシュなものまでかなり幅広く、デザインが豊富なのも魅力です。
スペインの革靴はコストパフォーマンスに優れるという表現をされることが多いですが、確かにスペインの靴はどこもしっかり作られているのにリーズナブルだと思います。実際にこの記事にスペインブランドが多いです。
ヤンコも例に漏れず、という印象です。
百貨店などでも売られていたり、amazonや楽天で購入できるのも便利です。
コードウェイナー [Cordwainer]
種類 | ドレス(ローファーあり) |
価格 | 3〜4万円台 |
製法 | グッドイヤー |
特徴 | ・スタイリッシュ ・ビンテージ感 |
サイズ | 24.5〜28cm |
またまたスペインのアルマンサ地方のブランド・コードウェイナー [Cordwainer] です。
スタイリッシュなシルエットとビンテージ感のある仕上げが特徴です。日本で購入できるモデルはそれほど種類は多くないようですが、いわゆる色気靴のようなカテゴリがお好きな方には好まれるデザインが多い印象です。
コードウェイナーの革靴はグッドイヤーウェルテッド製法で作られていますが、そんなのはどうでも良くて、コードウェイナーの靴のおもしろいところは、とにかくこの色使いです。
グレーのホールカット。
パティーヌの濃茶。(僕の持っているマグナーニの靴にすごく似ている…
焦がしの入った茶色のタッセルローファーもいいですね。
amazonや楽天では購入できますが、他の場所ではあまり見ることは少ないブランドかなと思います。
でもあえてこのブランドをご紹介したいと思ったのは、webサイトのデザインがすごく素敵だなと思ったからです。
なかなかこういうことしないですよね。一般的には靴のスペックに目が行きがちですが、ファッションというかスタイルのひとつとして、もしくはディスプレイを目的としたインテリアとかアートのような見せ方です。
スペインの方の国民性なのかわかりませんが、どこか温かみのある色使いが全体的にとっても素敵です。
言葉で言いあらわすのが難しい絶妙な色味と色のバランス、素敵です。
こういうブランディング、素敵です。
オーツカ [Otsuka]
種類 | ドレス |
価格 | 2〜4万円台 |
製法 | グッドイヤー |
特徴 | ・クラシック |
サイズ | 23.5〜27cm |
日本で最初の靴メーカーと言われる大塚製靴のブランド・オーツカ [Otsuka] です。
大塚製靴からはオーツカ以外にもオーツカ プラス、オーツカ M-5、シューマニュファクチャーズオーツカ…と細かくブランド展開がされていて、それぞれ違いがあるのですが2〜3万円台で購入できるのはオーツカです。
トレーディングポスト [Trading Post]
種類 | ドレス |
価格 | 3〜4万円台 (7万もあり) |
製法 | グッドイヤー |
特徴 | スタイリッシュ |
サイズ | 24〜27.0cm |
日本のセレクトショップのオリジナルブランド・トレーディングポスト [Trading Post] です。
3万円台で購入できる革靴は一部ですが、非常に美しい靴を作られているブランドです。
個人的にはこの外羽根のプレーントゥがすごいエレガントで好きです。
トレーディングポストには7万円台のラインの商品もありますが、そちらもディティールにこだわった仕上げをされていて、非常に美しい靴です。
もしご予算がもっとある方は7万円台のラインも是非ご覧になってみてください。
また、トレーディングポストは独自ブランドだけでなくて他にもいろんな海外ブランドの取り扱いがあって、そのブランドとのコラボモデルなども出ています。
各公式ブランドでは売られていないモデルがあったりする場合もあるので、是非ご覧になってみてください。
トレーディングポストの店舗は、青山、銀座、渋谷、二子玉川、名古屋、京都、大阪、福岡、広島と店舗数は各地にあります。オンラインショップもありますので、アクセスが難しい方は是非オンラインでご覧になってみてください。
ロイドフットウェア [Lloyd Footwear]
種類 | ドレス |
価格 | 3万円〜 |
製法 | グッドイヤー |
特徴 | ・クラシック ・3万円はゴム底のみ ・サイズ豊富 |
サイズ | 23.5〜28.0cm |
革靴の本場・イギリスで製造されている日本のブランド・ロイドフットウェア [Lloyd Footwear] です。
イギリスで製造されているということもあり、クラシックな英国靴スタイルのドレスシューズが魅力です。
日本から依頼して作られているということもあり、日本人の足の形に合わせた木型で作られているというところも魅力のひとつです。
ただし、3万円台のものはダイナイトソールというゴム製の底です。レザーソールよりも厚みが出て重厚感も増す印象です。
レザーソール(革底)がお好みの方は、4万円台のものをお買い求めください。
ダイナイトソール(ゴム底)はレザーソールに比べて耐久性も耐水性も高いのが特徴です。
雨の日でも滑らないと言われることの多いダイナイトソールですが、個人的には結構滑ると思います。靴のサイズが小さくて接地面が少ないのも理由かもしれませんが…。笑
ジェイ エー ラミス [J.A.RAMIS]
種類 | ドレス |
価格 | 2万円台 |
製法 | ・マッケイ ・セメンテッド ・グッドイヤー |
特徴 | スタイリッシュ |
サイズ | 24〜27.0cm |
伊勢丹がプロデュースし、インド・チェンナイにある アファンシューズ [AFFAN SHOES] 社が生産するブランド・ジェイエーラミス [J.A.RAMIS] です。数ある伊勢丹のハウスブランドのひとつです。
実店舗としては新宿伊勢丹のみ、あとは伊勢丹のオンラインストアで販売されています。
リーズナブルな価格で本格的なマッケイ製法の革靴を提供するほか、最近ではセメンテッド製法やグッドイヤーウェルト製法の靴もつくっています。
クレマン [KLEMAN]
種類 | カジュアル |
価格 | 1〜3万円台 |
製法 | セメンテッド |
特徴 | ・カジュアル ・レディース有り |
サイズ | 24.5〜28.5cm |
フランスのメーカーの展開するブランド・クレマン [KLEMAN] です。
ミリタリーシューズや、フランスらしいチロリアンシューズなどが特徴です。カジュアル要素が強く、丸みのあるかわいらしいデザインのものが多い印象です。
最後に
革靴ブランドのwebサイトを見ているだけで単純に楽しいです。
今回写真をお借りしたサイトは全てリンクを掲載していますので、是非他の革靴もご覧になってみてください。もっともっとそのブランドの特徴がわかると思います。
また、革靴はデザインで選ぶ楽しさもありますが、サイズ選びも非常に大切です。可能なら是非試着をして靴を履いていただくことをおすすめします。
最後までお付き合いいただきありがとうございました。
COMMENTS コメントを投稿する