お気に入りの革靴、もしくは新しく購入された革靴。決して安い買い物ではなかったはずです。
だから是非、大切にケアをして履いていただきたいと思うのです。
革靴を長持ちさせたいという気持ちがあれば、あとは少しの道具と知識を身につけるだけです。
革靴を長持ちさせる方法をご紹介していきますので、是非参考にしてみてください!
新しい靴を履きおろす前に
新しい革靴を買ったとき、その靴を早く履きたいお気持ちはとってもよく分かるのですが、ちょっと待ってください!
新品の靴を下ろす前に革にクリームやオイルを与えることで革が柔らかくなり、足に馴染みやすくなるだけでなく、靴が長持ちするようになります。
柔らかくなるので、靴ズレや革のひび割れも予防できます。
新しい靴を下ろす前の一番はじめのシューケア『プレメンテナンス』を是非お試しください。
新品の革靴を履きおろす前のお手入れ
必ず靴紐を解いて靴べらを使う
紐靴の場合、脱ぎ履きする際は必ず靴紐を緩めて履いてください!
特に靴を履くとき、かかとを押しつぶして無理やり履いたりしていませんか?無理やり脱ぎ履きをすると靴を傷め、寿命を短くしてしまいます。
そして、必ず靴べらをご利用ください!
かかとの内側部分は脱ぎ履きだけでなく、普通に着用しているだけでも擦れて磨耗していきます。とっても痛みやすい部分です。
居酒屋や靴を脱ぎ履きするお店では、必ず靴べらが置いてあります。多少面倒でも多少時間がかかっても是非ご利用ください。
革靴の正しい履き方脱ぎ方
かかとや靴底の修理も
お手入れだけではカバーし切れないのが、かかとやつま先の磨耗です。
かかとは比較的わかりやすい部分でもありますが、つま先も気づいたらかなり摩耗しているということもあります。
磨耗した状態で履き続けると靴底の寿命を縮めてしまったり、思わぬスリップや転倒につながることもあります。靴のためでもありますが、ご自分のためにもメンテナンスを心がけてください。
また、靴の内側のかかとの部分や、非常に気付きにくい部分ではありますが内側の小指があたる部分は磨耗しやすいところでもあります。靴屋の修理屋さんにお願いすれば革を貼ってもらうなどの修理をしてもらえますので、ときどき注意して見てみてください。
革靴のかかとの修理金額を店ごとに調べてみましたので、是非参考にしてみてください。
靴のかかと修理の値段の相場
また、つま先に関しては、できるだけ靴が新品に近い状態でトゥスチールをつけておくと、摩耗しにくくなるのでおすすめです!
自分でもつけることができますよ。
できるだけ雨に濡れない
革靴は雨水との相性が抜群に悪いです!笑
雨水に濡れることで雨シミやカビの原因になったり、放っておくと型崩れや色落ちなどを招いてしまいかねません。靴が濡れてしまったときは、すぐに水分を拭き取って、風通しのよい日陰で干して乾かしてあげてください。
雨に濡れた革靴のお手入れ方法もご紹介しています。
雨に濡れた革靴のお手入れ方法
また、レインシューズや雨の日専用の撥水性のある靴を1足用意しておくだけで、他の大切な革靴をかなり守ることができます。
ラバー製のリーズナブルなレインシューズもありますので、よければ参考にしてみてください。
靴だって休息が必要
一日中靴を履いていると、特に夏場はコップ1杯分の汗をかくと言われているくらいです!
同じ靴を毎日毎日履き続けてしまうと、靴が吸収した水分を放出できないため、型崩れや靴の寿命を縮めることにつながってしまいます。カビが生えたりもしますね。
一日履いた靴は少なくとも2日休ませてあげると十分休息できます。
ローテーション用に最低3足買い揃えておくと、靴へのダメージも軽減でき長持ちしますよ。
保管場所は湿度に注意
靴には、雨水や汗などで予想以上に多くの水分が含まれています!
脱いだ靴は湿度の高いところはできるだけ避け、できれば風通しの良いところで保管してください。日本は湿度の高い国ということもご理解ください。
また、箱などに入れて保管する場合は、通気性をよくするか乾燥剤を少し入れてあげると良いでしょう。
また、乾燥や消臭のために直射日光に晒すのも避けてください。高温や紫外線によって色落ちしたり革にダメージを与えてしまう可能性があります。
革靴の長期保管方法についてはこちらの記事でご紹介しています。
革靴の長期保管方法
シューキーパーは必要
靴の型崩れや甲の履きジワを防止するためシューキーパーをご利用ください!
シューキーパーのないまま長く靴を履いていると靴の甲の部分にシワが入ることがあります。
シワが次第にひび割れになっていき、一度ひび割れを起こすと修復するのは非常に困難なので、シワの予防は靴を長く履くために非常に有効です。
また、シューキーパーを入れることで、革靴の反り返りを予防し型崩れを防ぐという効果もあります。
革が収縮するのは汗などの水分を放出するときです。なので、ご帰宅されたらシューキーパーを入れて、馬毛ブラシでブラッシングされるのがよいでしょう。
おすすめのシューキーパーについてはこちらでもご紹介しています。
おすすめのシューキーパー
履き心地も大切
デザインが気に入って選んだ靴が必ずしも自分に足に合っているとは限りません。
せっかく気に入って買った靴も、履き心地が悪い、または足が疲れるのであれば足を痛めてしまい長く履けなくなってしまう、なんてこともあるかもしれません。
もちろんデザインで靴をお選びになるのは結構なんですが、履き心地も靴と長く付き合う上で大事な要素なのだということを覚えておいていただきたいのです。
足に合わないサイズや形の靴を無理に履くと、足の健康を損なう恐れがあります。外反母趾、扁平足、靴ずれがその例です。
サイジングやフィッティングで失敗することもあるでしょう。
自分の足に合う靴に出合えるのはなかなか簡単なことではありませんが、たくさんの試着して感覚を磨くのが快適な靴ライフを送るための近道と考えます。
左右のサイズは同じとは限らない
左右の足のサイズは、生活習慣やスポーツなどにより違ってくることがあります。
靴は足の大きい方に合うサイズを選ぶのがオススメです。
また、靴は夕方選ぶのが良いと言われることがありますが、これは足のむくみによって夕方の方が足のサイズが大きくなっているからです。
ただし、靴は長く履いていると足に馴染んだり、靴底の素材が押しつぶされて靴が大きくなったと感じることもあります。なので、少し大きめの靴を選ぶと後々後悔するかもしれません。
靴の長さはあまり変えられないのですが、靴の幅はストレッチャーで伸ばすこともできるので、長さ重視で選んでいただくのが良いと思います。
あくまで、どちらかといえば長さ重視、ということです。
目安として自分の足に合った革靴を選ぶ方法もこちらの記事でご紹介しています。
また、こちらの記事で、自分に合うサイズの靴を選ぶための方法をご紹介しています。
ちなみに僕は左の足の甲が右より大きく、長時間歩いていると必ず左足が痛くなります。
もう少し様子をみて足に馴染まなければ、靴の修理屋さんで幅を広げてもらいたいと思っています。
最後に
靴なんて1か2シーズン履いてボロボロになったら買い換えればいいじゃん!ってお考えの方もいらっしゃいます。別にそれはそれでいいのです。
人それぞれ靴に対する考え方が違って当然です。
でも僕はちょっと背伸びをするくらいの金額の靴を買って、それを大切に長く長く履くことで、その靴が足に馴染み味のある履きジワとツヤを出したいと思っています。
ものを大切にできるって、人間ならではの贅沢ですからね。

考え方は人それぞれですが、同じ考えの方とこの考えを分かち合えると嬉しいなと思っています。
最後までお付き合いいただきありがとうございました!
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