イギリスで革靴を何足か購入し、出国時にVATの払い戻しをヒースロー空港で行いました。
合計で3万円が戻ってきたので、そのやり方などをご紹介させていただきます。
よければお付き合いください!
VAT [Value Added Tax] とは
イギリスだけでなくEU加盟国で買い物すると、商品の値段にVAT(付加価値税)という日本の消費税のようなものが含まれています。イギリスの場合は20%、EU加盟国によって税率は違います。
旅行者であればVATは免税措置を受けることが可能で、支払った税金の払い戻しを受けることが可能です。
なので、イギリスに限らずEU圏内でのお買い物をしたら、払い戻しを受けることを忘れないでください!
免税額や還付率や計算方法
じゃあ、実際どれくらい払い戻しができるのか、免税額や還付率についてご説明します。
一般的には20%の税率のうち17%程度が払い戻しできると言われていますが、実際には手数料が引かれるため、10〜13%の還付率になります。
とはいえ、僕はヒースロー空港のカウンターで手続きをしたら、残念ながら8.8%未満の還付率になりましたが、その場で日本円で3万円帰ってきました。
ちょうど3万円を受け取るために、金額調整のため£23支払いましたので、正確にはもう少し還付率は下がるかもしれません。(なんのための£23なの?って聞いたら、大きい¥しかない、つまり細かい¥が払えないからと教えてくれました。)
免税額の計算方法はこうなります。
VAT Refund Form をもらった金額の合計に、その時の外貨レートをかけて、それに8.8%の還付率をかけた金額。(外貨レート、僕が旅をしたときはポンド/円のレートが136円でした。)
£1,000の買い物をした場合は大体1万円返ってくる計算です。
£1,000 x 136 x 0.088 = ¥11,968
8.8%と言っても案外バカにならないので、必要な準備は知っておいて損はないと思います。10%以上返ってきたらラッキーくらいのつもりで考えるのよいでしょう。
会計後、VAT Refund Form を必ずもらうこと
買い物をしたらレシートとは別に VAT Refund Form を必ずもらいましょう。
リファンドは文字通り『払い戻し』という意味で、これは空港で払い戻し申請をするときに必要な書類です。
こんな長いレシートみたいなものです。
しつこいですが、レシートとは別にこのフォームをもらう必要があります。
” Can I have (get) a VAT refund form please? ”
(VAT の払い戻し申請書もらえませんか?的な)
なんてお願いすれば理解してもらえるハズです。笑
ただし、30ポンド以上なら還付の対象になるということですが、3ヶ月以内にEU圏外に持ち出す必要があるのと、未使用品の商品でなければならないようです。
VAT申請書の書き方
記入項目はたったの9つ。簡単です。
英語でも問題ないと思いますが、その国の公用語で記入するのが良いでしょう。処理するのはあくまで現地の方なので。
- 住所(permanent address)
- 郵便番頭(post code)
- 国籍(country)
- パスポート番号(passport or ID number)
- パスポート取得した国(issued by government of)
- EUに到着した日(date arrived in EU)
- EUから出発する日(date leaving EU)
- 最終目的地(country of final destination)
- サイン(sign here)
こんな感じです。簡単ですね。
買い物をする度にこのフォームをもらうことになるので、複数枚ある場合は全てのフォームに同じことを書きましょう。
ヒースロー空港での申請方法
最後に、ヒースロー空港での申請方法です。
ヒースロー空港のサイトにはターミナル3にカウンターがあると書いてあったり、全部のターミナルにカウンターがあると書いてあったりしますが、僕が使ったターミナル5にもありました。
ちなみに航空会社は、British Airways でした。(帰国時はJALとの共同運行)
ターミナル5の場合は入り口から見て、奥の向かって右側よりにありました。
ちょっとわかりづらい場所です。場所がわからなければスタッフの人に場所を聞くのがよいでしょう。例えばこんな感じ。知らんけど。笑
” Where can I get VAT refund? ”
(VAT の払い戻しってどこで受けられる?的な)
カウンター、結構並ぶ…
僕は15〜20分くらい並びました。
おそらく同じ便で日本に帰国される方が多く、日本人の方も多く並んでいるようでした。オフシーズンでもこれだけ並んだので、大型連休やホリデイで旅行に行かれるなら、もっと混雑する状況は想定しておいた方がいいでしょう。
フォームと一緒に保管していたレシートも一緒に提出しましたが、返却されました。
必要ないのか一応確認されたのかはわかりませんが、もらったレシートも一緒にとっておくことをおすすめします。
商品を見せることが前提
一点注意が必要です。
申請には購入した商品を見せるよう要求される場合があるので、バッグやスーツケースを預ける前に申請を行いましょう。
僕は靴を何足か購入して、6足分のVATを払い戻し申請しましたが、そのうちの一足を見せて?と言われました。
幸いチェックイン前、スーツケースを預ける前だったので、スーツケースから靴を出しカウンターのお兄さんに見せました。
ちゃんと持ってますよという意味も込めドヤ顔で!
その後お兄さんは、電卓を売ったりフォームにハンコを押したりして、最終的に£23を支払って、3万円を受け取りました。
申請対象は £2,520、ポンド/円が136円、それに対して還付額が大体3万円なので、還付率は8.8%という計算です。
帰国時には関税も支払う
ただし、VAT とは別に帰国時に関税がかかります。そのことも忘れないでおきましょう。
詳しくはまた別の記事でご紹介しますが、簡単に言うと個人使用の商品の場合、20万円が免税になりますが、購入したものの6割に対して関税がかかり、その税率と消費税を率をかけた15%が関税額となります。
商品によって税率は違うと思いますが、関税として僕は1万円近く払いました。
20万円以下の個人的用途の買い物なら関税は発生はしませんので、それ以上の額を購入される場合はご注意ください。
参考になれば幸いです。
最後までお付き合いいただきありがとうございました。
・英EU離脱問題と日本の増税から考える、革靴を買うタイミング
・イギリス現地ショップに、僕の足に合うサイズの靴はあるのか聞いてみた
・ヨーロッパで快適に革靴を買うために必要な準備と持ち物を考える
・ノーザンプトンのファクトリーショップで革靴を買うために知っておきたいこと
・エドワードグリーンとローク、ダンケルマンのファクトリーツアーへ【工場見学①】
・3分でわかるジョージクレバリーとアンソニークレバリー【革靴工場見学②】
・コルドヌリアングレーズとサフィールはこうやって作られています【革靴工場見学③】
COMMENTS コメントを投稿する
VATカウンターのエリアは撮影禁止ですよ。